快楽と痛みの法則から提供価値を考える


快楽と痛みの法則から提供価値を考える - 夢を仕事に!ライフワーク起業 

こんにちは
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場靖夫です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
中高年のライフワーク起業を応援しています。

今夜は、“どんぐり源さん”こと、平賀国雄さんと食事をして来ました。

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“どんぐり”には
身体に良い成分が含まれているにもかかわらず
今まで見向きもされずに、活用されてきませんでした。

何とか活用できないかと
“どんぐりクッキー”、“どんぐり味噌”、“どんぐりバター”
などを開発してきました。

“どんぐり”を使って、苦いのでは…?
という声が聞こえてきそうですが
身体に良いばかりではなく
美味しいのです。

“どんぐり”の木は、根をしっかり張るので
“どんぐり”の植林を行えば
地震に強い国土づくりにもつながります。

1日に3粒“どんぐり”を食べれば
ボケないと言われています。
“どんぐり源さん”は、今年85歳
お肌はツヤツヤしています。

「目指すは新縄文文明の創造」
源さんの夢は壮大です。
まさに、中高年の起業家のスターとも言える存在です。

さて、今回のテーマは
ライフワーク成功方程式の
ビジネスモデルの重要な部分
「快楽と痛みの法則から提供価値を考える」です。

お客の欲する時に、欲するものを売る

日本のセメント王と言われ
一代で浅野財閥を築いた浅野総一郎は
若いとき、裸一貫で東京に飛び出してきた。

どうしても金儲けをしなければならないと
足を棒にして東京中を駈けずり回ったけれど
儲け話などない。
      
お茶の水を通りかかった時
ふと思いついて宿に帰り
手桶と盆と
ギヤマンのグラスを5,6個買って戻ってきた。

お茶の水という地名は、
将軍に献上した水をここから汲んだというので付いた名前
明治のはじめ頃はきれいな水がこんこんと湧いていた。

その水を手桶に汲んで本郷の湯島切り通しの上に立っていた。
ここを大八車に材木、庭石、植木などを積んで通る。

真夏の暑いときなど、皆、坂を上がってしまったら、
かじ棒を下ろして、やれやれと汗を拭いている。

こんなときに冷たい水が飲めたらなと思っていると
ひゃっこい水、ひゃっこい水と
お茶の水の水を汲んできた少年が水を売り歩いている。

たちまちのうちに売り切れて
何遍も水を汲んでは売る。
土手の下に行ったらただの水が坂の上に行ったら1銭の値打ちがある。

すべての商人は、お客が欲しい時に
欲するものを売るという
客に満足を与える仕事をしている。

人間が持つ共通の動機は2つ

人間の行動は
私たちが思っているほど複雑なものではないと言われています。

フロイトは
人間の心の第一の要素は“イド”だと説きました。
“イド”は、快楽を求め、苦痛を避けようとします。

この作用を心理学では、「快楽と痛みの法則」と呼んでいます。

つまり、人間はつねに
「快楽」を求め
「苦痛」を避けようとしています。

浅野総一郎の話は
喉が渇いて堪らない
という「苦痛」を避ける欲求に即していたから
うまくいったのですね。

「快楽」を求める欲求と
「苦痛」を避ける欲求のどちらの方が強いのでしょうか?

この間、歯医者に行ったら
ホワイトニングという歯を白くする方法があるのを知りました。
若い女性にとっては
真っ白な歯になることは
男性に持てるようになるでしょう。

だから、ホワイトニングは
「快楽」を求める欲求ということになりますね。

一方、虫歯が痛くて痛くて…
こんな場合は、すぐにでも直して欲しい。
文字通り「苦痛」を避ける欲求です。

この例を考えれば、すぐに分かりますね。

「苦痛」を避ける欲求の方が
「快楽」を求める欲求の方が強いのです。

悩みや困りごとのリストアップ

前回のブログでは
想定したペルソナが
競合店で買物した時の不満をリストアップする
という話をしました。

ここでは、別の観点から考えてみましょう。

あなたが起業しようとしている事業で
お客様が困っていること
悩んでいることをリストアップしてみましょう。

10個以内のリストアップでは不十分です。
最低50個以上あげてください。

満足度が高まることをリストアップ

今度は、こうすれば
もっとお客様の満足度が高まるだろうということを
リストアップしてください。

これは、困っていることや悩んでいることほど
多くリストアップできないかも知れません。
でも、一生懸命考えてくださいね。
困っていること、悩んでいることのリストアップ
満足度が高まることのリストアップ

これは、あなた自身が考えるとともに
想定しているターゲット層の何人かに
インタビューしてみることも必要です。

いずれにしても
ターゲットとているお客様を幸せにするという
強い気持ちで取り組むことが必要です。

ニーズとウォンツから考えてみる

ニーズとは必要性
ウォンツとは欲求です。

「苦痛」を避け、「快楽」を求める
これはウォンツの領域です。

でも購買行動は、欲求だけでなく
ニーズによっても喚起されます。

次にあげるのは
ある寿司店の売上げの高い月です。
 第1位 12月(忘年会、お節料理の注文)
 第2位 8月(お盆)
 第3位 3月(送別会、卒業、入学)
第4位 5月(GW、こどもの日、母の日)

それぞれの月に
(   )内のような必要性が
あったから、寿司屋を利用するという行動をとったのです。

しかし、忘年会を皆と楽しむ
という「快楽」を求める行動と解釈することもできますね。

今回は以上です。
次回のテーマは
「自分の“ウリ”を明確にする!」です。
楽しみにしていてください。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

 “事業とは、人を幸せにする想像力と
         それを実現する努力である”

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