人生100年時代をどう生きる? - 夢を仕事に!ライフワーク起業

男女とも平均年齢が80歳代に伸びた!

厚生労働省は、2014の7月31日に、日本の男性の平均寿命が80.21才になったと発表し、女性の86.61歳とともに、男女とも80歳を超える時代になりました。

戦後すぐの昭和22年の平均寿命は、男性が50.06歳、女性が53.96歳でした。私が子供の頃は人生50年と言われており、80歳を過ぎた人などは稀でした。思えば、この60年あまりで30歳も伸びたことになります。

平均寿命とは、0歳児が平均して後何年生きられるかを示したものです。

50歳の男性があと何年生きられるかは平均余命である31.70年、60歳男性は22.93年になります。女性は男性より6歳程度長くなります。

いずれにしても、なが~い老後生活が待っているわけですが、生きていくにはお金が必要です。しかし、頼りにしていた年金だけでは不十分な人も多く、
その年金ももらえる金額が少なくなったり、もらえる年齢が高くなる傾向にあります。

なが~い後半生を充実した人生に!

内閣府の「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」(2008年度)によると、退職希望年齢について「働けるうちはいつまでも」が36.8%と最も多く、「70歳くらいまで」(23.0%)、「65歳くらいまで」(19.2%)と続いており、これらの合計は約8割に達しています。

この数字は、働かなくては老後の生活が心配という意識の表れとも言えますが、もう一つ、働かないと社会との関係が薄くなってしまう、さらにいつまでも自分のことをもっと活かしたい、社会の役に立ちたいという気持ちの表れとも言えます。

経済的な理由や、自分の能力をもっと活かしたいという理由から、50代以上の人たちの新規創業が増加しています。日本政策金融公庫総合研究所の資料によると、創業時の年齢が50歳以上の人の割合が、1991年では11.5%、2011年では24.3%となっており、その比率が大幅に増えています。

人間は40代後半ともなると、自分の人生の先がある程度見通せるようになり、このままで良いのかと考えるようになります。私自身も40代半ばでたまたま独立するという結果になりしたが、このままでは人生は終わりたくはないという気持ちがありました。

中年期になると、「自分は何者なのか?」「自分はどういう道を歩んで来たのか?」「これからどこへ向かうのか?」という疑問を抱くようになり、人生の意味を見つけたい、新しい仕事を始めたい、あるいは今の仕事の方向を変えたいという強い気持ちが湧き起ると言われています。

リタイアメント研究のインタビューで、「あなたにとって、人生の意味や目的を感じさせてくれるものは何ですか?」という質問に対して、ほとんどの人が「人の役に立つこと」と答えているそうです。このように、多くの人が、人や社会の役に立つことに生きがいを感じます。また、人間はそのように創られているとも言われています。

好きなことを仕事にして自分を活かす!

自分を活かして社会の役に立つ、しかも自分の好きなことを仕事にして、これが叶うなら、きっと充実した人生になるでしょう。私はこれを「ライフワーク起業」と呼んでいます。

今度生まれ変わったら、こんなことをしてみたいと考える人は多くいます。人生50年時代は、生まれ変わらなければできなかったことが、人生80年時代には、生まれ変わらなくてもできるのです。いま50歳だとしても、あと30年あるわけですから、新しいことをする時間は十分にあります。つまり、人生を2回生きることができるのです。

中高年の人たちが、自分の好きなことを仕事にして、経済的にも精神的にも豊かに過ごす、こんな第二の人生の伝説を創ることができれば、素晴らしいと思います。私はそれを応援していきたいと思います。