起業して3年まで生き残れるのは3割、 なぜ失敗が多いのか?(2)


 

こんにちは
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場靖夫です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
中高年のライフワーク起業を応援しています。

この間の日曜日、大磯の朝市「大磯市」に行ってきました。
朝市と言っても昼過ぎまでやっています。

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まだ店を持っていない人が
ここの朝市に出店し、ファンをつかんでから
実際の店を出すというケースが何店かあるようです。

朝市が起業のインキュベーターの役割を
果たしているとも言えます。

て、今回のテーマは
「起業して3年まで生き残れるのは3割、
なぜ失敗が多いのか?」
の2回目です。

前回は起業が失敗する原因として
その1 本当にやりたいことで起業しないから
その2 一人よがりの思い込み
をご紹介しました。今回はその3からです。

起業が失敗する原因 その3  
喜ぶ人がイメージできていない

あなたが提供する商品やサービスで
本当に喜んでくれる人は誰でしょうか?
具体的にイメージできることが必要です。

あなたから商品を買った人
あなたのサービス受けた人
どんな表情をしていますか?
どんな喜びをあなたに語り掛けていますか?

これが具体的に浮かぶということは
ターゲットが明確になっていること
提供する商品やサービスが
お客様に対してどんな価値を提供して
いるかが明確になっているということです。

想像してみてください。
自分が提供した商品やサービスで
お客様が本当に喜んでいる、満足している
こんな状態をイメージするだけで
楽しく、ワクワクしますね。

人に喜んでもらうこと
人の役に立つことをすること
これが大きな喜びにつながります。
こなぜなら、これが人間の本質の一つだからです。

起業が失敗する原因 その4  
何をどのようにお客様に伝えるのか明確になっていない

あなたが素晴らしい商品や
サービスを提供しようとしても
お客様がそのこと知らなければ
あなたの商品やサービスは
存在していないのと同じです。

誰に喜んでもらうのか?
どんな価値を提供するのか?

それが明確になったら
対象となるお客様に
何をどのように伝えていくのか
これを考える必要があります。

分かってくれる人は分かってくれるさ、
これでは、あなたの事業は
いつまで経っても芽が出ないかも
知れません。

どんな方法で伝えていけば
お客様に気づいてもらえるのか?
どんな言葉で伝えていけば
お客様の心に響くのか?

これを明確にしないで起業しても
うまくいかないでしょう。

起業が失敗する原因 その5 
士業などの資格に頼ること

「資格を取って独立!」「独立に有利な資格はこれ!」
というような宣伝コピーを見掛けることがあります。

確かに資格がなければ開業できない業種は沢山あります。
このような業種は資格取得が前提になりますが、
資格さえ持っていれば、独立開業がうまくいく
というわけではありません。

あの超難関の司法試験に合格して
弁護士になっても
生活できるほど稼ぐことができない例も聞きます。

取得した資格をどのように活かしていくか
自分の専門性をどこにおいたポジショニングをするのか
これをしっかり考えないと失敗する可能性が高いのです。

起業が失敗する原因 その6  
売上げ、利益を得ようと焦ること

起業して最初からうまくいくとは限りません。
売上げ、利益があがらないと不安になります。
このままだとどうなってしまうのだろう?
こんな気持ちが焦りを生みます。

そうなると、お客様のことより
売上げ、売上げと、そのことばかりで
頭が一杯になります。
お客様は敏感です。そんな人からは買おうとは思いません。

売上げとは何でしょうか?
それは、お客様にいかに喜ばれたか
お客様にいかに満足していただいたか
その尺度が売上げとなって
あらわれるのです。

売上げを考える前に
お客様に喜んでいただくことを
最優先に考えることがきわめて重要です。

もう一つ、焦らないためには
手元の資金に余裕を持つことです。
なにせ、手元のお金が段々減っていくと
本当に心細くなります。
それが焦りにつながります。

起業が失敗する原因 その7  
人の話を聞かない頑固者

これは、中高年に多い例です。
次のような中高年は嫌われます。

○人の話を聞かずに自分の考えを主張する。
○聞かれてもいないのに、昔の話をする。
○聞かれもしないのに、自分の過去の経歴や肩書について話す。
○同じことをクドクド繰り返す。
○自分ばかりしゃべって相手にしゃべらせない。

このような嫌われる中高年が起業しても
誰も協力してやろうという気にはなりません。
また、独りよがりになりがちです。

だから、起業はうまくいかないのです。

このように起業がうまくいかない理由は沢山ありますが、
しっかり準備しておけば、
決してそのリスクを恐れることはありません。

次回は、起業によって得られる
3つの自由についてご紹介します。
楽しみにしていてくださいね。

起業して3年まで生き残れるのは3割、なぜ失敗が多いのか?(1)


 

こんにちは
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場靖夫です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
中高年のライフワーク起業を応援しています。

昨日は小田原で創業相談を受けていました。
小田原と言えば、二宮尊徳の出身地、
写真は、報徳二宮神社の境内に立っている
二宮金次郎像です。

金次郎

彼ならば、現在の日本の経済を立て直すのに
どんな処方箋を書くのか
と想像してみることも
必要かなと思います。

さて、今回のテーマは
「起業して3年まで生き残れるのは3割、
なぜ失敗が多いのか?」です。

分量が多いので、今回と次回の
2回に分けてご紹介していきます。

起業後3年以内の廃業率は70%

日本で1年間に起業する人の数は、
15~18万人と言われています。

国際的に見ると
日本の起業家数はかなり少ないのが現状です。
そのため、国でも起業支援のための
様々な施策を打っています。

日本の総理大臣が
ニューヨーク証券取引所で
「日本を起業大国にする」と宣言しています。

しかし、起業しても
3年まで生き残れるのは3割しかない
と言われています。

せっかく起業しても、なぜ生き残れないのでしょうか?
今回と次回は、その原因について考えていきます。

3年後まで生き残れるのは3割しかいないのか?
う~ん、考えてしまうなぁ~、
と思っているあなた、
起業成功のバーはそんなに高くはないのです。

バーの高さがそれほど高くないのに
トレーニングをしないで、いきなり跳んで
しまうと失敗します。

起業の失敗は
これと同じで、しっかりした準備をしないで
いきなり跳んでしまうからです。

しっかり準備しておけば、
起業のリスクを恐れる必要はありません。

起業が失敗する原因 その1 本当にやりたいことで起業しないから

本屋に行くと、起業に関する本が沢山並んでいます。
そこには、
自分の過去の経験や
持っているノウハウを活かすことが
重要ですと書いてあります。

それが、本当に自分がやりたいこと、好きなことだったら
良いのですが、
そうでない場合は、失敗する可能性が高くなります。

自分がワクワクすること
本当にやりたいこと、好きなこと
これをテーマに起業することが第一のポイントです。

自分のやりたいこと、ワクワクすることをやっていれば、
毎日が楽しくなります。楽しいから工夫が生まれます。
人を惹きつけることができます。
だから成功の可能性が高くなります。

今の仕事が嫌でたまらないから
独立起業するという
現実からの逃避も失敗につながります。

オリンピック選手のコーチングで
有名なあるコーチによると
目標設定の95%が実現しない、
それは立てた目標が
自分の本当にやりたいことではないからだということです。

でも、やりたいこと、好きなことをやって
お金になるのだろうか?

好きなことで起業して
経済的にも豊かになる
これが、このブログのテーマである
「好きを仕事に!ライフワーク起業」です。

そのためには、どうしたら良いのか、
それについて、あらためて詳しくご紹介していきます。

起業が失敗する原因 その2 独りよがりの思い込み

私のところにも、こんな商品を創ったけれど、
どこか売り先はないか?
という相談が時々あります。

本人はとても良い商品だと思い込んでいますが、
誰のどんなことに役立つ商品なんだろう?
と首を傾げざるを得ないような
商品が多々見られます。

これを買ってもらえそうな人たちに
意見を聞きましたか?と
問うと、聞いてないけど、きっと喜ぶはずだ
という返事です。

こういうタイプは
私の体験によると、比較的高齢者に多いです。

このような例だけでなく、
独りよがりの思い込みで起業してしまう人、
これでは間違いなく失敗するでしょう。

思いつきやひらめきはダメだと
言っている訳ではありません。

思いついたアイデアやひらめきを
現実に即した事業計画にしていくには
対象となる人たちに
徹底的に意見を聞くことが必要です。

少なくとも15人くらいには聞きたいものです。
ここで手間暇を惜しまないことが
起業を成功させるポイントです。

さて、今回はここまで、
続きは次回です。
楽しみにしていてくださいね。