ソバが大好きで始めたソバ屋がなぜ失敗?
おはようございます。
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。
好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。
私は寒いのが苦手です。
だから、春が来るのを待ち焦がれています。
これからが冬本番というこの時期
もう、小田原城公園の紅梅が咲いていました。
とても嬉しくなりました。
これから季節、あちこちで梅が見られるでしょう。
小田原の曽我梅林、熱海や湯河原の梅林
今年はどこかに行ってみようかなと思っています。
さて、今回のブログのテーマは
「ソバが大好きで始めたソバ屋がなぜ失敗?」です。
好きな仕事で生活が出来ればいいけれど…
好きなことを仕事にして収入が得られれば、
こんないいことはないですね。
最近は好きなことで起業する人が増えています。
でも、こんな話を聞いたことはありませんか。
ソバが大好きな人がいた。
美味いという評判の店があれが、あちこち食べ歩く。
ソバ打ち教室に通って自分で作るほどの熱の入れよう。
やがて会社を定年となり、
念願のソバ屋を開業した。ところが、
1年経つか経たないうちにその店はなくなっていた。
好きなことを仕事にして失敗した例です。
仕事をすることによって
収入を得ることができなければ、
それは趣味かボランティアです。
では、収入はどこから得られるのでしょうか。
私たちが提供する商品やサービスに
価値を認めたお客さまが支払ってくれる売上げからです。
ソバが大好きなこと、これはいいのです。
でも、こんなに美味いソバだから、
絶対お客さまも喜んでくれるはずだと、
お金を払ってくれるお客さまのことにあまり想いが及ばず、
自分の“思い込み”だけでお店を持ってしまったかも知れません。
これは起業が失敗する典型的なパターンの一つです。
ソバを食べたり作ったりすることは好きであっても、
お店を経営することは好きだったでしょうか。
お店の経営には、販売促進や接客、
会計など色々なことが必要です。
これが出来なければお店を継続させることが
できないことは言うまでもありませんね。
ソバを食べたり作ったりすることが好きだからといって、
ソバ屋というお店を持つことだけが選択肢ではありません。
ソバ作りを教える教室を開く、美味しいソバ作りや
魅力的なソバ屋になるためのコンサルタントになる、
全国のソバ店巡りの手記を書くなど色々な選択肢が考えられます。
「やりたいこと」を名詞と動詞の二つの点からで考える
好きなことで起業するには、
「やりたいこと」を「何を」という名詞と
「どうする」という動詞の二つの点から考える必要があります。
「何を」に相当するのが「ソバ」「パン」「野球」「旅行」などの名詞です。
「どうする」に相当するのが「販売する」「(お店を)経営する」
「教える」「書く」「コンサルティングする」「プロデュースする」などの動詞です。
ソバ屋を開業してうまくいかなかったケースを考えると、
「ソバ」が好きでも、「販売する」ことや「(お店を)経営する」ことが
「やりたい」ことでなかったら、好きなことで起業するライフワークとは言えません。
単にソバが好きで始めたソバ屋というライクワーク(Like work)にだったのです。
建設会社の事務員として働いていた女性、
以前から東洋の医学に興味があり、
マッサージの仕事で起業したいと思っていました。
しかし、彼女はマッサージサロンを
持って、サロンを経営することは苦手であり、やりたくありません。
人とお話をすることが大好きでした。
そこで始めたのがマッサージの出張サービスです。
お客さまのお宅を訪問し、マッサージをしながら、
あるいは終わったあとお茶をご馳走になりながら、
お客さまと色々なお話をする。
これならば、固定費が掛かるサロンの経営を心配する必要はありません。
「やりたいこと」の名詞はマッサージ、動詞は人とお話をすること、
この二つがうまく結びついて、予約を取るのが難しいほど繁盛しています。
今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から
“お金がない時は、
なくてもできる方法を見つけるチャンス
相手がわかってくれない時は、
わかってくれるまで自分を変えるチャンス
人生にはチャンスしかない”
ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士 大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp