大きければ小さく!小さければ大きく!商圏と品揃えの関係


 

こんにちは
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場靖夫です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
中高年のライフワーク起業を応援しています。

私は寒さが苦手なので
あ~、やっと冬が半分終わったと
ちょっとばかりホッとしますが、

寒さの本番、大寒は1月20日からです。
でも、小田原城公園では梅の花が咲いていました。

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桜の花には華やかさがあり
梅の花には清々しさがあります。

私は、桜のような華やかさではなく
梅のような清々しい生き方ができればいいな
と思っています。

さて、今回のテーマは
ライフワーク起業成功方程式の
ビジネスモデルの部分
「大きければ小さく!小さければ大きく!商圏と品揃え幅の関係」です。

マンガ専門店にして潰れた本屋の話

何年か前に、こんな話を聞いたことがあります。

本屋さんの業界
活字離れの進行やネットでの本の購入
大型書店へのお客さんの集中

こんな原因によって
街中にある小さな本屋は厳しい経営環境にあります。

商店街の中にあるこの本屋さんも
売上げが減少する一方でした。

何とか生き残るためにはどうしたら良いのだろうか?
この本屋さんは考えました。
そうだ
これからは商品を専門領域に絞り込んだ専門店の時代だ!

そこで、マンガ専門店に業態を変えました。
ところが、1年も経たないで
この本屋さん、潰れてしまいました。

なぜなんでしょうか?
あなたは、どう思いますか?

小さくしたら、大きくしろ!

この本屋さん
今までの商圏は、店を中心に半径2km程度でした。
今までは、マンガだけでなく
主婦向けの本、子供向けの本、参考書、ビジネスの本
子供向け雑誌、女性向け雑誌、ビジネス雑誌
など、幅広い範囲の本や雑誌を扱っていました。

ところが、マンガだけに絞った専門店になったのですから
お客様は、マンガが好きな人たちだけです。
商圏の範囲が今まで通りに半径2km程度だけだと
客数は非常に少なくなってしまいます。

商圏をもっと大きく広げないと
必要な客数が確保できません。
この本屋さんは
マンガに絞り込んだにもかかわらず
商圏範囲が以前のままだったのです。

したがって、客数が減少
それが潰れた原因です。

そうです。
品揃えの幅を小さくしたら
商圏を大きくしなければ
商売は成り立ちません。
小さくしたら、大きくしろ!です。

雨の時の選挙演説用の傘を販売

この話も何年か前に聞いた大阪の傘専門店の話です。

昨年の12月の選挙期間中に
雨の日があったかどうか忘れてしまいましたが
雨の日には、候補者の脇からお付きの人が
傘を差し掛け、候補者はマイクを持って演説します。

でも、これだけでは
どうしても候補者は雨に濡れてしまいます。

そこで、この傘屋さんは考えました。
雨の日の選挙演説用だけに
用途を絞り込んだ傘の販売をです。

用途がきわめて限定されているこの傘
商圏が大阪市内だけなら
売れる本数は知れていますね。
ところが、この傘屋さんはネットを使って販売したのです。

その結果、全国の選挙事務所から注文があったそうです。
商品の用途がきわめて限定されているので
ネットを使って商圏を全国に広げたのです。

九州からお客さんが来る東京・神田のワインの店

もう少し、事例を紹介しましょう。

東京・神田のワインの店です。
この店は、ワインといってもドイツワインに絞り込んでいます。
わざわざ、九州から飛行機で
この店まで買いに来るお客様もいるそうです。

酒屋さんも厳しい業界です。
相模原のある酒屋さん
思い切って地酒の専門店にしました。
同時に商圏を広げる努力をしました。

その結果、藤沢や平塚などの遠方から
この店に来るお客様もあり、
専門店としてうまくいっているようです。

大きければ、小さくしろ!

1970年代に登場し
今では日常生活に欠かせない存在となっているコンビニ
飲料や食品、雑誌に文房具など
扱っている商品の種類は2,500~3,000種類と言われており
非常に幅広い商品を扱っています。

ところが
コンビニの商圏は
一般的に半径500mほどと言われており
きわめて小さな商圏で商売をしています。

つまり、種類の幅が広い大きな品揃えで
地域密着型の小さな商圏がコンビニのビジネスモデルなのです。

そう、大きければ、小さくしろ!です。

ネットの活用が不可欠の時代!

品揃えの幅を絞り込んで
専門店化した場合
商圏を大きくする必要がありますが

どうしたら商圏を大きくできるでしょうか?

広い範囲にチラシを撒いたら
莫大な費用が掛かりますよね。
新聞広告にテレビコマーシャル
これは大企業でなければムリです。

そう、ネットの活用です。

しかし、ホームページを開設しただけでは
お客様は集まりません。
ブログやフェイスブック、ツイッターなどを使って
そこまで誘導することが必要です。

一方、地域密着型の小さな商圏で商売する場合も
ネットを活用する例が増えています。
ある商店街では
メールを使ったチラシを配布しています。
いわゆるメールチラシです。

これからビジネスを行う場合は
ネットを活用したマーケティングは欠かせません。

私は、リアルな人間関係を
重視した事業だからネットは関係ない
という方もいます。

しかし、リアルな人間関係づくりを強化するにも
ネットは効果的です。

ネットが不可欠だから
プログラミングの勉強をしましょう
HTMLを覚えましょう
と言っている訳ではありません。

技術的な部分は専門家に任せればいいのです。

ネットを活用したマーケティングの基礎知識を
しっかり理解したうえで
専門家に任せるようにしましょう。

今回は以上です。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

 “足りないからこそ、知恵が出る。仲間ができる。やる気になる”

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ライフサイクルを見極めてビジネスモデルを考える


 

こんにちは
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場靖夫です。

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中高年のライフワーク起業を応援しています。

先日の日曜日
自治会のどんと焼きがあり
正月のしめ飾りを焼いて来ました。

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私が子供の頃は
1月14日がどんと焼きでした。
書初めの紙を、どんと焼き火の中に投げ込み
それが高く舞い上がると
書道がうまくなるという言い伝えがありました。

さて、今回のテーマは
ライフワーク成功方程式の
ビジネスモデルに関連した部分
「ライフサイクルを考えてビジネスモデルを考える」です。

導入期や衰退期の市場の事業はリスクが高い!?

人間の一生は
子供から大人になり
やがて老人になって死んでいきます。

商品や市場にも人間と同人じようにライフサイクルがあります。

自分のやろうとしている事業が
ライフサイクルのどの辺にあるのか?
これを見極めておくことが非常に大事です。

日本一のマーケッターと言われている
神田昌典さんは

“衰退期にある事業をやることは
下りのエスカレーターを上っているようなものだ”
と述べています。

では、商品や市場のライフサイクルとは
どんなことでしょうか?

商品や市場のライフサイクルは
時間の経過にともなって
導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの段階があります。

ライフサイクル

導入期はコストが嵩む!

導入期とは
商品が世に中に導入されて
新しい市場ができつつある時期です。

古い話で恐縮ですが、
電子レンジという商品が知られていなかった頃
電気屋さんは、電子レンジを各家庭に1か月間無料で貸し出し
気に入らなかったら返してください
という販売方法を取りました。

商品が知られていないのですから
知ってもらうためにコストが掛かるので
利益はマイナスか
ほんの僅かという段階です。

成長期は競合が激しくなる!

導入期が過ぎると
その商品が世の中に知られて
良く売れるようになり
市場が大きくなる段階です。

何年か前の液晶テレビやスマートフォンがそうでしたね。

どんどん売れて儲かるので
市場への参入者が増えて
競合が厳しくなります。

成熟期は値崩れが始まる!

商品が世の中ほとんどに行きわたり。
新規の需要はあまり期待できない段階です。
この段階では、どこよりも安く販売して売上げを確保しようと
値引き合戦が始まります。
そのため、利益は少なくなります。

衰退期は撤退するか?新たな切り口を見つけるか?

時代にニーズに合わなくなり
市場が急速に縮小していく段階です。

デジタルカメラの登場によって
フォルム市場は急速に縮小しましたよね。

フィルムにこだわって苦境に陥ったのがコダック
他の事業の比率を大幅に増やして生き残りを図った富士フィルム
衰退市場に対して、対照的な対応をとって明暗を分けました。

導入期の市場参入は避けた方がいいか?

あなたの事業や商品は
ライフサイクルのどの辺にあたりますか?
それに応じて、ビジネスモデルが変わってきます。

導入期は
その商品を世の中に知ってもらうために
コストが掛かるので
この段階では参入しない方がいい
という意見があります。

しかし、今はネットが活用できる時代
ネットを使った情報発信をうまくやれば
あまりコストを掛けなくても
新しい市場を狙える可能性があります。

成長期や成熟期では、顧客の困っている点を探すこと!

成長期は競合が厳しくなり
成熟期は価格競争になる

そんな市場に参入しても大変な目にあうのでは?
と思うかも知れません。

この段階の市場に参入するには
その市場の商品で
顧客が困っている点を探して
そこに焦点を当てた展開がポイントになります。

顧客の困っている点は
年代によって変わってきます。
どの年代の、どのようなお困りや不便な点を
あなたの商品は解消していくのですか?

この答えを探してください。

衰退期にある新聞販売店がとった方法

最近、めっきり新聞をとるお宅が少なくなりましたね。
そうです。新聞販売店は衰退期の典型です。

新聞に焦点を当てると
お先が真っ暗な時代です。

しかし、新聞販売店には
一軒一軒のお宅に配達するという機能を持っています。

この機能に新聞だけを乗せるのではなく
他の商品を乗せるのです。

例えば、地元の農家で採れた新鮮な野菜を乗せる
買物に行けない高齢者に代わって買物し
それをお宅までお届けする

こんな展開が考えられますよね。
このように、新たな定義づけをすると
違った可能性が見えてきます。

衰退期だからダメというわけではありません。

市場がほとんど消滅しそうだから
この市場からは、どんどん撤退していきます。
そうすると、競合はほとんどなくなってしまいます。

市場が縮小しても完全になくなってしまうわけではありません。
ですから、小さな市場で
少ない売上げでも成り立つビジネスモデルならば
十分にやっていくことができます。
レコード針の業界はこの例ですね。

今回は以上です。
次回は、「大きければ小さく!小さければ大きく!商圏と商品の幅の関係」です。
楽しみにしていてください。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

 “仕事を楽しむ人は、仕事に追われない”

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クレドに基づいた行動が繁栄につながる!


 

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最近、しめ飾りをするお宅が
段々少なくなっているような気がしますが
あなたの周りはいかがでしょうか?

しめ飾り

わが家では、写真のような
ささやかなしめ飾りをしています。

そもそも正月行事とは
年神様という新年の神様をお迎えする行事だそうです。
年神様は家々にやってきて
生きる力や幸せを授けてくださると考えられています。

しめ飾りには
年神様をお迎えするのにふさわしい
神聖な場所にするという意味があるそうです。

さて、今回のテーマは「クレド」です。

割れてしまったタマゴのパックを無料で交換

何年か前の年末の体験です。
正月用にと、いつもは買わないような
高級な日本酒を買いました。

支払いを済ませ、帰ろうしたとき
一升瓶を落として割ってしまいました。
高かった日本酒が地面に流れていく。

あ~、もったいない。
でも、諦めるしかありませんでした。

小さな子供を連れたお母さんが買物をして
店の駐車場の自分の車に向かう途中で
買物袋の中に入っていたタマゴのパックを落としてしまいました。
タマゴは無残にも割れてしまいました。

たまたま、仕事を終えて帰る私服の店員が通り
その光景を目にしました。

店員はそのお客様に駆け寄り
「私はこの店の店員です。
交換しますから大丈夫ですよ」
と言って、店から新しいタマゴを持ってきて
割れたタマゴと無料で交換しました。

このスーパーでは
次のようなクレドがあり
店員はこれに沿って行動したのです。

「自分がして欲しいことを
いま目の前にいるお客様に
してあげましょう」

支払いが済んだ商品ですから
店には責任はありません。

しかし、短期的な損得を考えるより
お客様との関係を重視し
繰り返しご利用していただいた方が良い
という考え方を、このスーパーでは大切にしているのです。

クレドとは行動の基準!

さて、もう一度
ミッション、理念、ビジョン、クレドについて整理してみましょう。

ミッションとは?
誰に対して、どんな価値を提供するのか?
どんな貢献をするのかを明確にしたものです。

理念とは?
ミッションを実現していくために
大切にしている価値観です。
例えば、クロネコヤマトなら「サービスが先、利益は後」
というようなことです。

ビジョンとは?
ミッションを前提にして
具体的に将来企業がこういうふうに
なるという像を明確にしたものです。

そして、クレドとは?
ミッションや理念を現実のものにしていくために
常にどんな指針や基準のもとに行動していくのかを
明確にしたものです。

支払いの時に「ごゆっくりどうぞ」と声掛けするタクシー

理念とクレド
両方とも価値観や基準のことです。
では、どう違いのでしょうか?

理念が基本的な価値観や考え方であるのに対し
クレドはもっと、日常の行動に直結した基準なのです。

次のタクシー会社のクレドを考えると分かりやすいでしょう。

タクシーに乗ると
不愛想な運転手に出会うことも少なくありませんね。
この人、仕事に出掛ける前に夫婦喧嘩でもしたのかなと思ってしまうような…

お客様乗車時には
必ずひと言時候の挨拶をして
そのお客様にリラックスしていただきます。

到着後
お客様が現金をお支払いになる時には
「ゆっくりどうぞ」とお声掛けします。

こんなクレドを実践しているタクシー会社
「予約は必ずこのタクシー会社」
という常連客が沢山いるそうです。

クレドとは、自分の事業に関係する人たちとの約束事

クレドとは行動基準ですよ
と言われても、なかなか思いつかないかも知れません。

クレドとは、自分の事業に関係する人たちとの約束事
と考えると、より具体的になると思います。

自分の事業の関係する人たちとは
まずは、自分そして
お客様、一緒に働く人、協力者、取引先、地域社会の人たちなどです。

これらの人たちにどんな約束を
するのかを考えてみることです。

割れたタマゴを無料で交換したスーパーや
「ゆっくりどうぞ」と声掛けするタクシー会社の例は
お客様に対する約束事です。

必ずしも
上にあげたすべての関係者に対する
約束事を考える必要はありません。

でも、起業する場合は
自分に対する約束事は明確にしておいた方が良いと思います。

なぜならば、会社勤めと違って
起業すると、誰にも束縛されません。
そのために、どうしても自分に甘くなってしまいます。

だから、自分を律するための約束事が必要なのです。
それを行動基準にするのです。

アンソニー・ロビンスは
能力を最大限に引き出すためには
基準を厳しくする
自分に対する要求を厳しくすることが必要だと述べています。

自分に厳しく、それは
ミッションやビジョンを実現するために大切なことなのです。

今年最後のブログは以上です。
来年も宜しくお願い致します。

それでは、良いお年をお迎えください。

夢を語ろう!それがあなたのビジョンです。


 

こんにちは
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場靖夫です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
中高年のライフワーク起業を応援しています。

正月を迎えるにあたって
庭の掃除をし、花を植えました。

P1080198

数年前、自分のワクワクを発見するために
幼い頃からの人生を振り返ってみました。

子供の頃、春になると木箱に土を入れ
そこに花の種を蒔いて芽が出るのを毎日のように
覗き込んでいました。

花を育てるのが大好きだったのです。

化粧品会社の社員のとき
一番ワクワクしたのは
営業所長対象のセミナーや
エステティシャン養成のセミナー

そう、人を育てることにワクワクしていました。

私の人生を振り返ると「育てる」
というワクワクのキーワードが浮かび上がってきました。

あなたも、人生を振り返って
ワクワクのキーワードを探してみてはいかがでしょうか?

さて、今回のテーマはビジョンです。

お前らは、自分は破滅しても夢に向かっていくというのか!

「日本を強く豊かな国にしたい」という志のもとに
「気違い佐吉」「穀つぶし佐吉」と言われながらも
自動織機を発明した豊田佐吉

亡くなる前の床の中で
佐吉は息子の喜一郎に尋ねます。

「おれは、織機で国に尽くした。お前は何で国に尽くすんだ?」
喜一郎は「自動車がやりたい」と答えました。
「よし、わかった」と言って
自動織機の特許料として得た100万円を喜一郎に渡します。

喜一郎、研究につぐ研究の日々
佐吉にもらった100万円を使い果たしてしまいました。
それでも見通しは立ちません。

佐吉の娘婿の利三郎の家に増資の依頼に行きました。
「お前、車をやるのか?」
「そうだ、だが、金が足らん。貸してくれ」
「だめだ、会社を潰すわけにはいかん」

こんなやり取りが明け方近くまで続きます。
それまで黙っていた利三郎の妻
つまり、喜一郎の妹の愛子が
涙を流しながら利三郎に訴えました。

「今、お兄さんが帰ったら豊田は残るでしょう。
でも、夢は潰れます。
天にいるお父さんはそんなことは喜びません。
会社を潰しても、夢を潰してはいけません!」

妻の言葉を聞いて利三郎は叫びます。
「豊田家の血はどうなっているんだ。
お前らは、自分は破滅してでも夢に向かっていくというのか!
お前たちは気違いだ。わかった、いくらいるんだ!」

と言って、200万円を出しました。
当時としては、とてつもない大金です。
もしもこの時、愛子の訴えがなかったならば
その後の自動車王国日本は誕生していたでしょうか?

ビジョンとは、未来にこうなるという具体的なイメージ!

いきなり、豊田喜一郎の大きな夢の話で
面食らったかも知れません。

ビジョンとは、喜一郎が抱いたような夢なのです。
ミッションを前提にして
将来はこうする、こうなるという
具体的なイメージ、つまり夢なのです。

夢だからといって
あいまいであってはいけません。
はっきりと思い描けるイメージなのです。

稲盛和夫氏は
「イメージはカラー映像でくっきり
映し出されるくらい鮮明でなければならない」と述べています。

工場の親父だった本田宗一郎が
「今にウチは世界一の二輪車メーカーになる」
こともなげに夢を語ったとき
宗一郎の頭の中には、くっきりとそのイメージが描けていたことでしょう。

ちなみに私の夢は「プラチナレジェンド1000」

中高年層が、年老いたシルバー世代になるのではなく
光り輝くプラチナのような第二の人生の伝説をつくる
今後10年間に、そんな人たちをの輪が1000人になる
そのための手助けを多くの協力者とともにやっていく
そして、みんなと一緒に
「競争から共創の社会」を創っていく
というものです。

夢ですから、イメージを鮮明にする以外には
これを必ず入れなければいけない
という要素はありません。

私の夢の場合は
期限と目標数字を入れました。
夢には、このような数字を入れてもいいと思います。

最終結果そのものに焦点を置くのがビジョン

最終結果に到達するまでのプロセスではなく
最終結果そのものに焦点を置くのが
ビジョンなのです。

あの日野原重明先生は
次のようなことを言っています。

願望を思い描くのではなく
その夢や目標が成就した時のことを思い浮かべ
その時の天にも昇るような
喜びや達成感を想像するのだ。

すると身を焦がすような
強烈な喜びが身体を突き抜け
成功した者のバイブレーションが宇宙に発信されていく。

失敗には2つの失敗がある

大きな夢を持っても
そんなことはどうせ実現しないから
夢は夢のままにしておいた方がいい
という考え方もあります。

このような考え方に対して
福島正伸先生は次のように述べています。

失敗には2つの失敗があるのです。
1つは手段上の失敗
そしてもう一つは真の失敗です。

手段上の失敗は夢を持った人は誰でも経験するものです。
しかし、それらはすべてが糧になるものです。
そして、真の失敗とは
自分があきらめた瞬間を言います。
つまり、自分があきらめない限り
真の失敗ではないのです。

を叶えた人たちは
思い通りにならないことを
すべて成長の糧にしています。

具体的に夢を持ち
その夢をどんなに苦労しても必ず実現すると
あらかじめ決意するのです。
そうすることで
きっとその日からワクワクする毎日を
送ることができるようになるでしょう。

夢は誰でも抱くことができます。
でも、必ず実現すると決意することが
なかなか出来ません。

でも、決意することがワクワクする毎日につながるならば
素晴らしいことですよね。

今まで、ミッション、理念、ビジョンについて考えてきました。
次回は、行動指針(クレド)について考えていきます。
楽しみにしていてください。