ライフワーク起業成功のポイントはミッションや理念を明確にすること


 

こんにちは
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場靖夫です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
中高年のライフワーク起業を応援しています。

今日は本当に寒かったですね。しかも、雨が降って風も強い一日でした。
こんな日は写真のように
湯気がもうもうとたっているような
温かいものが本当に欲しくなります。

朝市

明日は今日以上に寒く、荒れた天気になるそうです。
夕食は鍋物がいいですね。
中でも、カキ鍋は冬の肌荒れに良いとさっきテレビでやっていました。

さて、今回のブログでは
起業を成功させる大きなポイント
ミッション、理念、ビジョン、クレドについて
ご紹介していきます。

ミッション経営の元祖は松下幸之助

事業は単に営利だけを目的としてはいけない。
事業とは社員、顧客、そして社会全体の幸福を実現するためのものだ。

昭和7年、松下幸之助が全店員の前で「水道哲学」を語り
250年にも及ぶ壮大な事業計画を語り終えたとき
会場は感動と興奮で包まれたと言います。

昭和7年、ときは世界恐慌の混乱の年
日本でも失業者が街に溢れ
松下電器も膨大な在庫を抱えて喘いでいた。

そんな中
高らかに「水道哲学」を語り
自分たちの使命を明確にしたのです。

松下幸之助の使命感と志に感じ入った店員たちは
全員で一丸となって在庫をすべて売りつくしたといいます。

良い経営理念が、良い業績につながる!

金融機関の人の一部には
経営理念のような抽象的なことを言っている経営者は
業績が悪い。
そんなことよりもっと売上げや利益を上げることを
考えるべきだ。

本当に経営理念は
起業の業績とは関係なく
経営者の自己満足なのでしょうか?

「中堅・中小企業の経営理念とその浸透」に関する調査結果から
次のような事実が得られています。

○社員や顧客など、「人」への強い思いが感じられる「良い経営理念」を有する企業の業績は
それがあまり感じられない、業績ありき、自社ありき的な経営理念を
掲げる企業のそれを大きく上回っていた。

○経営理念が全社員に深く浸透している企業の業績は
それがあまり浸透していない企業の業績を大きく上回っていた。

○良い経営理念に加え、「経営指針」や「信条・クレド」を併せ持つ企業の業績は
それが無い企業の業績を大きく上回っていた。

「日本でいちばん大切にしたい会社」という
ベストセラーを書いている法政大学の坂本光司教授は
次のように言っています。

「これまで多くの会社を見てきましたが
優れた理念を持ち、経営者自身がその体現に努める企業は
厳しい環境の中でも安定した経営を続けています。
正しき経営は滅びず
欺瞞に満ちた経営が滅ぶのです」

損得よりも善悪を先に考える。そのために滅びてもよし、断じて滅びず

坂本光司教授の話を聞いて
1997年に起草された「商業界五十年宣言」を思い出しました。
「商業界」は、小売業などの店主の方々が購読している雑誌です。

商業界は真の商人とともに生きていた。
志をもった商業人とともに歩んできた。

はじめはみな、小さな店だった。
小さな店はまず、一人のお客様を満足させた。
店の中には、人の心の美しさがいっぱいに満たされていた。
やがて多くのお客たちに、さまざまな地域に、
小さな満足は広められていった。

店は客のためにある。
損得よりも善悪を先に考える。
そのために滅びてもよし、断じて滅びず
――この商業界精神を貫いた店々に繁盛がもたらされ、
この商業界精神に基づく技術を獲得した企業に利益が与えられた。

ミッション、ビジョン、理念、社訓、行動指針はどう違う?

ミッションや理念が大切だということが
言われており、それに関する本も書店に沢山並んでいます。

でも、ミッションとビジョンはどう違う?
理念と社訓は同じこと?
最近、クレドという言葉をよく聞くけど、
これは何のこと?

こんな疑問が湧いてくると思います。
これらの言葉は混同されて使われていることも多くあります。
このブログでは、次のように分けて考えていきます。

ミッションとは?

誰に対して、どんな価値を提供するのか?
どんな貢献をするのかを明確にしたものです。

つまり、ミッションとは
「自分たちは、これをやらなければ
活動する意味がない」といえる
本質的なものです。

例えば、ケーキ屋さんのミッションならば
「美味しいスイーツを提供することによって
スイーツを中心に家族の笑顔が広がる
友達同士が楽しい時間を過ごす
こんな貢献をすることが私たちのミッションです」
というような感じになると思います。

理念とは?

ミッションを実現していくために
大切にしている価値観です。
創業以来、代々引き継がれている社訓は
理念である場合が多いと思います。

クロネコヤマトでは、次のような理念掲げています。
「全員経営」「サービスが先、利益は後」です。

例えば、ケーキ屋さんの理念ならば
「本物の素材、安心できる素材しか使わない」とか
「私たちが目指しているのは、
お客様の笑顔と“美味しかった”というひと言」
という感じです。

ビジョンとは?

ミッションを前提にして
具体的に将来企業がこういうふうに
なるという像を明確にしたものです。
例えば、ケーキ屋さんのビジョンならば
「地域の人たちに親しまれ、スイーツの甘い匂いに包まれ
お客様と従業員の笑顔が溢れるお店にする」とか
「従業員を育成し、彼女たちが店長として
活躍できるお店をいくつか作っていく」
という感じになります。

行動指針とは?

ミッションや理念を現実のものにしていくために
常にどんな指針のもとに行動していくのかを
明確にしたものです・

クレドとは、この行動指針のことを指しています。

例えば、ケーキ屋さんの行動指針ならば
「店内はいつも清潔さを徹底させ整理整頓する」とか
「同じ職場の仲間の良いところを探す」とか
「いつも爽やかな笑顔が自然に出るようにする」
などが考えられますね。

今回は以上です。
次回からは、これらの一つ一つについて
もっと詳しくご紹介していきます。
楽しみにしていてください。