シニア起業の5つの落とし穴とは?(その2)


こんにちは
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

先日、清水に行って来ました。
清水といえば、清水次郎長、ちびまるこちゃん
清水エスパルス、世界遺産の三保の松原が有名です。

写真は、三代目の羽衣の松
沼津の千本松原の近くで育った私にとって
松林を見ると、子供の頃を思い出します。

海と松林と富士山
私の故郷でも同じものが見られます。
そこに物語があると世界遺産になるのでしょうね。

さて、今回のテーマは
「シニア起業の5つの落とし穴とは?」の第2回目です。

前回から「シニア起業の落とし穴」
についてお伝えしており、第1回目は
次の2つについてご紹介しました。

第1の穴;長年の会社員としての意識や感覚
第2の穴;資金に対する甘い見込み

第2回目の今回は
第3、第4の落とし穴についてご紹介します。

第3の穴;今までの自分の仕事に対する過信

長い間同じ会社で仕事をしていると、
自分の仕事のやり方に固執してしまいがちです。

しかし、小規模な事業ほど
柔軟性や臨機応変な対応が必要です。

ところが、会社員時代の
仕事のやり方に固執していると、
これができなくなるのです。

この切り替えがうまくできずに
失敗してきた方を多く見て来ました。

また、現役時代のスキルやノウハウが
通用しない場合もあります。

特にネットが発達している今日は、
日進月歩で変化しています。

私はかつて、マーケティング企画会社に勤務していたので、
マーケティングには自信を持っていましたが、
その当時のノウハウは今は通用しません。

新しい情報が次々と生まれ、
スキルやノウハウもどんどん新しくなっています。

それに対応して、
人々の意識や感覚も変化していきます。

起業して事業を行っていくには、
それに対応してしていくことが求められます。

しかし、こんなことを言う人がいます。
「自分はシニアを対象とした仕事をするのだ。
自分も同じシニアだからそんな心配はいらない」と。

今の時代、シニアと言っても、
意識や感覚が違う色々なシニアがいます。

世代に関わらず
時代の変化に大きく影響されているのです。

同世代だから同じ意識や感覚とは言えないのです。
この面でも自分を過信することは禁物です。

一方、古い意識や昔からの感覚が
すべて良くないわけではありません。
逆に、それが新鮮な場合もあるのです。

私は地域活性化活動の一環として
各地で朝市を実施しています。

クリック一つで何でも買えて、
しかも自宅まで届けてくれる時代、
それなのに朝市をやると大勢の人が集まってくるのです。

そこには面と向かってのコミュニケーションがあり、
人と人との交流があるからです。

便利さや効率一辺倒の時代だからこそ
見直されている交流や触れ合い、
何でも新しいものが良いわけではありません。

第4の穴;“売ること”への心理的な抵抗感

営業畑の仕事をやっていた人なら別ですが、
総務や管理、企画や宣伝、商品開発や製造の
仕事をやってきた人にとって、“売ること”自体に、
あるいはお金の話に心理的な抵抗感があると思います。

実は、かつての私が“売ること”に
メンタルブロックがあったのです。
しかし、売らなければ事業は成り立ちません。

私は化粧品会社に入社して
主に企画や教育の仕事をやっていました。

入社して10年目に
訪問セールスの実習を2年間やりました。

いきなり「ごめん下さい」と言って
訪問すること自体が、相手に対して迷惑ではないか、
しかも、高い化粧品を売りつけるなんてとんでもない、

こんな私に商品が売れるはずはありません。
“売ること”に対して強烈なメンタルブロックが掛かっていたのです。

こんな私に転機がやってきました。
玄米を原料にしたサプリメントが新発売され、
この商品はけっこう売ることができました。

以前から健康食品には興味があり、
玄米は身体にとても良いと信じていたので、
これを売ることには抵抗がなかったのです。

「売ること=相手の都合を考えないこと」ではなく、
「売ること=相手の役に立つこと」に転換すること、

つまり自分のミッションを
明確に意識できるようになって、
メンタルブロックをはずすことができたのです。

もう一つのメンタルブロック、
それは「断られる=人格の否定」と考えていたことです。

そのため、玄関のチャイムを押して
留守だと分かると、ホッとしたこともたびたびでした。

留守ならば商品が売れるわけがありませんが、
ホッとしたのは、自分の人格が否定されず
に済んだという思いからです。

断られたのは自分ではなく商品なのです。
でも、商品を販売しようとした自分が
否定されたと思ってしまうのです。

これに対しても、
人格を否定されたのではなく、商品や自分
について知ってもらう機会が与えられなかっただけと
考えることで、ようやくメンタルブロックをはずすことができました。

今回は以上です。
続きは次回、お楽しみに…。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“うまくいかなかった時、二つの選択がある。
そこで、やめるか、そこから、もっと本気でやるか”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

 

好きで始めた仕事はなぜ失敗するのか?


 

こんにちは
「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代、60代のシニア層のライフワーク起業を応援しています。

小田原城の本丸広場にあるのが手裏剣道場
誰でも気軽に手裏剣が投げられる体験ができます。

小田原北條氏に仕えたのは
風魔忍者、その総帥である5代目の
風魔小太郎は、身長が2m17㎝もあったそうです。

小田原と言えば梅干しも有名ですが
忍者が大好きな外国人は、梅干しは忍者の薬
だ信じて珍重している人もいるそうです。

さて、今回のテーマは
「好きで始めた仕事はなぜ失敗するのか?」です。

このブログのタイトルは「好きを仕事に!ライフワーク起業」
なのに、好きで始めた仕事が失敗するとはどういうことと
思われるかもしれませんが、それにはこんな訳があるのです。

定年退職したら、そば屋をやりたい!

そばが大好きで、あちこち食べ歩き、
そば打ち教室に行って、そばの打ち方も習った、
だから、定年後にはそば屋で起業したい。

こんな人ってけっこういますよね。
でも、繁盛店になっているという話は滅多に聞きません。
むしろ、失敗したという話の方が多いのではないでしょうか。

そばを食べることが大好き!そばを打つことも大好き!
大好きなことで起業したのに、失敗する人が多いのはなぜでしょうか?

50代、60代の起業には4つの要素の検討が必要!

50代、60代の方が起業するには
情熱、市場性、コスト、適性の
4つの要素を検討する必要があります。

情熱とは、本当にそれが好きで
やりたくて仕方がないこと。

先ほどの例で言えば、
そばが大好きなので、これはクリアしています。

次は市場性です。
その事業の需要はあるのか、
需要はあるけれども、新たに入り込む余地があるのか
ということの検討です。

そば屋は年々店舗数が減少しています。
そばを外食する、あるいは出前を頼むという需要が減少しているのです。
このような中で事業を行っていくのは厳しいですね。

3つ目はコスト、これには2つの種類があります。
イニシャルコストとランニングコストです。

退職金を店舗改装などの
イニシャルコストに突っ込んでしまい
老後の生活資金がなくなってしまう
これでは不安で仕方がないですね。

また、売上げに関係なく
ランニングコストは出て行ってしまいます。
まるで家賃を払うために商売をやっているようだ、
こんな声を聞くこともあります。

50代、60代が起業する場合
イニシャルコスト、ランニングコスト
これが可能な限り低く抑えられるような業種を選ぶべきでしょう。

4つ目は適性、これにも2種類あります。
体力的な適性と性格的な適性です。

中高年が起業する場合
今は出来るかも知れないが
果たして、5年後、10年後も体力的に大丈夫か
これをしっかり見極めることが大事です。

私のところにこんな相談がありました。
年齢は60代、これから唐揚げの店をやりたい
それも一人でやるというのです。

毎日、厨房で立って唐揚げを揚げる
こんなことが今後もずっと続けられるでしょうか?
やはり、体力面のことを考える必要がありますね。

体力とともに性格的な適適性も検討する必要があります。
そばを作ることは好きだけど
お客様と話をすることは苦手、
こんな人もけっこう多いですよね。

奥様が接客をやってくれれば良いのですが
自分でそれをやらなければならないとすると
好きなそば屋を始めたのに、毎日が苦痛で堪らない
ということになりかねません。

仕事には3種類がある!

ライスワーク、ライクワーク、
ライフワークの3種類です。

ライスワークとは
食べるため、生活のためにする仕事です。
決して、これは良くないというわけではありません。

家族を養うため、老後の生活のためには
経済的な安定が必要であり、そのために起業することは
当然、あってしかるべきです。

でも、せっかく起業するならが
自分の好きなことで起業したい、これがライクワークです。

しかし、好きがからという理由だけで起業すると
そば屋を開業して失敗した事例につながってしまいます。

先ほどの情熱、市場性、コスト、適正の
4つの要素を検討する必要があります。

でも、これだけでも不十分です。

その仕事が本当に本人の隠れた才能を
活かすことにつながっているのか
本来やるべき使命につながっているのか

これをしっかり見極めて、本当に自分を
活かす仕事、これがライフワークです。

50代、60代が起業するならば
「これをやり切った!これが本当の自分の人生だった!」
という思いで人生を終わりたいですよね。

ライスワーク、生活のためには仕方がありません。
でも、この仕事では毎日が楽しくワクワクする
というわけにはいきませんね。

ライクワーク、うまくいけば、これも良いでしょう。
でも、慎重に検討しないと失敗する可能性が高いでしょう。

せっかくならば、自分を本当に活かすライフワーク
こんな起業をしたいですよね。
そのためには、本来の自分を見極めることが必要です。

今回は以上です。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“働くことは、笑顔を増やすこと
働くことは、命を輝かせること”

追 伸

現在、400の起業事例から導き出された
50代、60代で起業するなら
絶対知っておくべき最も重要な3つの成功ポイントをご紹介した
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経済産業大臣登録中小企業診断士
ライフワーク起業ナビゲーター  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp 携帯:090-5521-7427