起業成功の指定席はどこにある?(1回目)


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

梅雨が空ければ、ギラギラとした真夏の太陽
私はそんな太陽の負けじと咲くハイビスカスが大好きです。

今年は「カクテルオレンジ」という
色のアイビスカスを部屋に置いて、
梅雨空のうっとうしさを追い払っています。

さて、今回のテーマは
「起業成功の指定席はどこにある?」の1回目です。

10年後まで生き残ることが
できるのは3割弱という起業の現実、

生き残って成功する指定席は、
「情熱」「能力」「ニーズ」「組合せ」という4つの円が
重なり合った中心にあります。
どれか1つが欠けていても指定席にはなりません。

起業成功の四つの円の
最初の円が「情熱」です。

「もっと仕事に情熱を持って取組め!」、
若いころ、先輩に良く言われた言葉です。

その場では「はい、わかりました!」と答えても、
「そんなこと言われても、情熱なんて持てねーもんなぁ~」と
心の中では言い訳に終始していました。

頭では、情熱を持って取組むべきだと
分かっていても心がついていかない、

それは、その仕事の目的ややるべき意味を
しっかり理解していなかったからだと思います。

このことは、かつての私だけではないようです。
ギャラップ社の世界各国の企業の
従業員エンゲージメント(仕事への熱意度)調査
(2017年5月28日の日経新聞)によると、

日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかなく、
調査した139か国中132位、しかも
「やる気のない社員」は70%に達しているとのことです。

起業がいまくいっている人は、
情熱を持って仕事に取組んだというよりも、
仕事をやっていて気が付いたら時間を忘れていた、

つまり仕事をしていると自然に情熱が
湧き上がってくるという人が多いように感じます。

これこそ、本物の情熱だと思います。
自分の「やりたいこと」を通して
人や社会の役に立つ仕事こそ情熱の源泉と言えるでしょう。

起業成功のための二番目の円は「能力」です。

今まで自分がやってきた仕事を活かした方が成功しやすい、
起業についてよく言われる言葉です。

確かに、自分が経験してきたことや
得意なことで起業した方がうまくいきやすいでしょう。

でも、そのことが自分の「好きなこと」や
「やりたいこと」でなかった場合はどうでしょう。

新しい分野で起業することになり、そのための能力、
つまり知識・技術・ノウハウを習得しなければなりません。

その分野の専門家と組むという方法も考えられますが、
自分で勉強する場合にはどのくらいの時間が必要でしょうか。
ズバリ1,000時間だと言われています。

1日に12時間投入すれば3~4カ月
1日に6時間投入すれば6~7カ月
1日に3時間投入すれば1年3~4か月です。

1カ月に25日間勉強すると仮定すると、
このくらいの期間が必要になります。
これを一つの目安にして、起業の準備を考えてみてください。

ただし、以前にご紹介した藤田さんのように、
美容師の国家資格を取得するとなると、
とてもこの時間では足りません。でも、
やり方次第で50歳からでも不可能なことではありません。

でも、その分野の知識・技術・ノウハウ
だけでは十分とは言えません。

起業してビジネスをやっていくには、
「商品をつくる」「相手に伝える」「販売する」、
最低限この3つが必要です。

ところが、自分の商品をどんな手段で
どのように伝えていくのか、どんな販路でどのように販売するか
について具体的に考えている人は意外に少ないのです。

商品があっても、その価値を「相手に伝える」、
お客さまに「販売する」ことによって代金をいただく、
これがなければビジネスは成り立ちません。
起業家には、このための知識やノウハウが必須になります。

今回は以上です。
次回は4つの円の残り2つについてご紹介していきます。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“泳ぎ続けると、泳ぎ方がうまくなる
挑戦し続けると、命の使い方がうまくなる”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

 

 

脳の働きから起業を考えるとどうなる?


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

昨日は箱根に行って来ました。
湯本の駅前も、かなりの人出で賑わっていました。

仙石原に今月オープンした
黒うどんとイワナなど渓流の魚の店

ヒメマスの養魚場の跡地に建てられていますが
昨年の今頃、この場所で朝市をやりました。

黒うどんは、八丁味噌で煮込んであり
色々なトッピングを選ぶことができます。

湿生花園の隣にあります。
機会があったら行ってみてください。

さて、今回のテーマは
「脳の働きから起業を考えるとどうなる?」です。

「好きなこと」「やりたいこと」をやれば脳全体が活性化!

医学博士ポール・マクリーンの
「三位一体脳モデル」によると、

人間の脳の中には、爬虫類脳(脳幹、視床下部)、
哺乳類脳(大脳辺縁系)、人間脳(大脳皮質)
という三種類の脳があるというのです。

爬虫類脳は「生きていくための脳」であり、
心拍、呼吸、体温、血圧という生命機能を司っています。

哺乳類脳は「感じるための脳」であり、
種の保存のための本能的な情動、快・不快の判断を司っています。

人間脳は「考えるための脳」であり、
論理・学習・言語や創造的思考など、知性・知能を司っています。

哺乳類脳は、人間脳から
「この問題を解決せよ」と命令が来ると、
それが「好きか・嫌いか」を見極めます。

「好き」と判断した場合は、
爬虫類脳に近接している「欲の脳」(側座核)から
「やる気ホルモン(TRH放出ホルモン)が放出されます。

「やる気ホルモン」は、
脳の様々な部分に働きかけて、脳全体を活性化させます。

特に人間脳、なかでも行動計画の
立案・実行を判断する前頭連合野を刺激します。

その結果、人間脳の内部では、火花と火花が
飛び散るようにニューロンとニューロンが結合します。

そうすると、想像と連想が絶え間なく広がり、
新たな気付きを生んでいきます。

新しいアイデアを生み出すには、
脳がこのような状態になることが望ましいということです。

つまり、哺乳類脳の「好き・嫌い」の見極めが、
「やる気ホルモン」を放出し、行動に向けて猛烈にドライブをかけるので、

「好きなこと」「やりたいこと」を仕事にすること、
「ワクワクすること」を考えること、
これによって集中力が高まり、いい結果につながるというわけです。

ワクワクすると脳が「フロー状態」になる!

ワクワクすることをしていると、そのことに没頭します。
没頭している状態を「フロー状態」と言います。

その昔、巨人の川上哲治が打席に立つと
ピッチャーが投げたボールが止まって見えたと言います。
これは「フロー状態」に入っていたからでしょう。

テニスの錦織圭の試合を見ていた解説の松岡修造氏が、
「圭はスーパーゾ ーンに入っていた」と言っていました。

そのゾーンに入ると身体が自然に動いて
神業的なプレイが出来るというのです。

「スーパーゾーン」とは、
心身ともに没頭している「フロー状態」を指しているのでしょう。

「やりたいこと」「好きなことを」
「ワクワクすること」をやっていると、
脳が「フロー状態」になる。

こうなると、やることなすこと、
すべてが良い方向に向いていくというのです。

オリンピック選手のある有名なコーチによると、
設定した目標が実現しない理由の9割以上は、

立てた目標が本人の本当に
やりたいことではないからだということです。

スポーツの目標達成の場合も、
本人のやりたいことであることが、

極めて大きな要素になっており、
これも脳の「フロー状態」と関係があるのかも知れません。

ライフワークで起業するメリットは…

ライフワーク起業は、
「これぞ自分の仕事だ!」と覚悟を決めて取組むこと、

「好きなこと」「やりたいこと」を
仕事のテーマにしていること、人

に喜ばれ社会の役に立つことを
ミッションにした仕事であることなどにより、
次のようなメリットがあり、起業の成功につながりやすいのです。

「これこそが、これからの自分の人生を賭けた仕事だ!」
という気持ちのもとに、覚悟を決めて取組むので、
自信を持って仕事を進めることが出来る。

「好きなこと」「やりたいこと」を
ベースにしているので、脳から「やる気ホルモン」が放出され、
集中力が高まっていい結果につながる。

ワクワクしながら仕事をするので、
心が「フロー状態」に入りやすくなり、
すべてが良い方向に向いていく。

周囲の人に自分の夢や
ミッションを語ることによって、
理解を得られるだけでなく、協力者を得やすくなる。

自分の中にある才能を活かすことができ、
新しいアイデアが生まれてくる。

毎日が楽しくなり、常に前向きに考えることが
出来るので、エネルギッシュに仕事ができる。

ライフワークで起業することは、
社会の役に立つだけでなく、最大限に自分を活かし、
自分自身を生きることが目的なのです。

今回は以上です。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“限界と思ったところが
未来へのスタート”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

ライフワークで得られる3つのものとは?


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

第7の栄養素と言われているファイトケミカルが
が含まれているブロッコリー・スプラウトを育てています。

今日で5日目ですが、4日目までは日光を当てずに育て、
今日から日が当たる場所に移しています。

もっと早く大きくなるかと思っていたら、こんな感じです。
スーパーで売っているもののようになるのかなぁ?
今日はどうかな?と、育つ様子を見るのは楽しみですね。

さて、今回のテーマは
「ライフワークで得られる3つのものとは?」です。

それは「生きがい」「社会貢献」「経済的な豊かさ」の3つ

収入を伴う仕事であれば、
どんな仕事でもこの3つを得ることはできるでしょう。
しかし、仕事によっては、3つが偏ってしまう場合があります。

ライフワークは3つのバランが非常に良いので、
ワクワクしながら仕事をすることができ、
充実した人生を送ることが出来ます。

ミッションとは、どのような社会貢献をするのかを表現したもの

ライフワークで得られる
3つのものの一番目は「社会貢献」です。

ライフワークとは、自分のミッションや使命に基づいて、
「私はこれをやり切った」と思って生涯を終えることが出来るような仕事です。

ここでミッションについて考えてみましょう。
こんな公式があることをご存知でしたか。

夢+自分のため=野 心
夢+相手のため=ミッション

自分だけの夢を追求したもの、これは野心です。
例えば、「起業を成功させて大きな家に住み、
スポーツカーを買うんだ」というもの

これを誰かに言っても、
人は「そう、頑張ってね」とは言うでしょうが、
共感はしてくれません。

しかし、モチベーションを高めるためには、
自分のための夢を持つことは効果的です。

ミッションとは、人の役に立ち喜ばれる夢です。
例えば、独り暮らしの高齢者の安否確認を行いながら、
地産地消の新鮮な材料を使用した弁当を
宅配する事業を始めると知人に言えば、

「私の知り合いの農家を紹介しましょうか。
あそこなら安く仕入れられるわよ」と、
共感して協力してくれる人が現れる可能性があります。

しかし、ミッションさえあればうまくいく訳ではありません。
キチンとしたビジネスモデルの作成と、
それに基づいた行動が前提になります。

人に喜ばれることが生きがいの源泉

ライフワークで得られるものの2つ目は「生きがい」です。
私が化粧品会社のサラリーマンだった頃の話です。

その会社では“喜ばれることに喜びを”
ということをとても大事にしていました。

この言葉を聞いても、その当時は「そんなものかな」
と思っていましたが、年齢を重ねてくると、
“人間の本質”を突いた言葉だと思うようになりました。

「商売やって稼がなきゃ、女房と子供を
食わせられないだろう」と話していた商店街のオヤジさん、

そうは言いつつも、お客さまが喜んで
くれることに無上の喜びを感じている人でした

色々なお店の人に、「今まで商売をやっていて
嬉しかったことはなんですか?」と質問すると、

大半の店主たちが「喜んでくれて、お客さんの方から
“ありがとう”と言われたとき」と答えるのです。

あるリタイアメント研究の調査によると、
「あなたにとって、人生の意味や目的を
感じさせてくれるものは何ですか?」という質問に対して、
ほとんどの人が「人の役に立つこと」と答えたということです。

人間はもともと、人のためになること、
人に喜んでもらうことに悦びを感じるように
創られているという説を唱えている人もいます。

色々な人を見ていると、
これは一つの説にとどまらず、真理のように思います。

このように考えると、誰にも共通する「やりたいこと」とは、
人に喜ばれることではないかを思います。

したがって、「やりたいこと」で起業を考えるならば、
個々の「やりたいこと」を通して、人の役に立つには
どうしたらいいのかということを考えていくことが必要でしょう。

喜んでいただいた、役に立った対価が売上げ

ライフワーク起業で得られる3つ目のものは「経済的豊かさ」です。
ガランとして客は誰もいない居酒屋の店内、

やることがないので店内に設置してある
テレビを見ているけれど、番組の内容なんて全然頭に入って来ない。

このままお客さんが来なかったらどうしよう、
今月の支払いはどうしよう、考えることはこんなことばかり。

お客様が誰も来ない、今日も売上げが上がらない、
商売をやっていてこんなに心が重くなることはありません。

幸せな起業とは、十分な収入があることだ
ということは言うまでもありません。

売上げとは、お客さまに喜んでいただいた、
役に立った対価としていただくものです。

お客さまが来なくて売上げがゼロだったら、
どうしたら喜んでもらえるか、どうしたら
そのことを知ってもらえるかを徹底的に考えることが必要なのです。

お客さまが来なくて焦る気持ちは分かりますが、
それだけ考えていても、何の解決にもならないのです。

ライフワークとは、
「夢+相手のこと=ミッション」を明確にした経営です。

この原点に立って「相手のこと」を考えれば、
売上げにつながります。それが経済的な豊かさをもたらします。

利益追求は、ビジネス継続のための手段

ビジネスにおける利益追求と顧客満足、
どちらを重視すべきでしょうか。

公共機関や公共団体ではないから、
利益追求を重視しなければならない、
いや顧客満足こそ大事だ、色々な意見があります。

利益がなければ、商品の仕入れも、
家賃も従業員の人件費も払えない。だから、
商売を継続させるためには利益は必要不可欠のものです。
では、利益追求が商売やビジネスの目的なのでしょうか。

私たちは呼吸しなければ生きていくことはできません。
では、呼吸することが生きている目的でしょうか。

呼吸は目的ではなく、生きていくために必要な手段ですね。
利益もそれと同じように考えればいいと思います。

利益追求は商売継続のために手段、
目的はお客さまに満足していただくこと、

利益とはお客様の喜びがお金に転換されたもの、
だから利益より先にお客さまの喜びがある、
これがライフワークの基本的な考え方です。

しかし、利益を上げることや
儲けることに罪悪感を抱いてはいけません。

松下幸之助は「企業は社会的責任として
利益を上げなければならない」と言っています。

起業して事業が継続出来なくなること、
こんなに辛いことはありません。追求の対象として
売上げや利益があるのではなく、継続するための管理の対象としてあるのです。

今回は以上です。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“困ったことを、解決するほど
困った人を、救うすることができる”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

 

ライスワーク、ライクワーク、ライフワーク、この3つはどう違う?


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

コロナの影響で、観光も大きな打撃を受けていますが
私たち日本人は、昔から旅行が好きだったようです。

広重の東海道五十三次の戸塚淑
夕方になり、旅人たちが旅籠に足をとめ
旅籠「こめや」には、講中札が下げられています。

講というグループで旅行することが多く
その講の「宿泊場所がここです」と示しています。
個人旅行よりもパック旅行が多かったのですね。

さて、今回のテーマは
「ライスワーク、ライクワーク、ライフワーク、
この3つはどう違う?」です。

私は動機や目的によって、
仕事を次の三つに分けて考えています。

それぞれに厳密な定義があるわけではなく、
色々な要素が絡み合っているので、
単純に分類することはできません。

しかし、このようにすると、
分かりやすく整理できると思います。

・ライスワーク(rice work)
「rice」、つまり食べるため、生活のために
必要な収入を得るために仕事をすること

・ライクワーク(like work)
「like」、つまり自分の好きなこと、
やって楽しく面白いことを仕事にすること

・ライクワーク(life work)
「life」、つまり心からワクワクできる
自分の使命やミッションに基づいた仕事をすること

すべての仕事はライスワーク(rice work)

私は仕事柄、あちこちの商店街を歩き回っています。
時折、親しい店主に、「オヤジさん、なんのために
商売やっているの?」と聞くと、

「商売やって稼がなきゃ、
女房と子供を食わせられないからやってるんだよ。
そんなこと当たり前だろう」という答えが返ってきます。

毎朝満員電車に揺られ、上司と部下の狭間に立ち、
クライアントからの無理な要求や接待にも
“顔で笑って心で泣いて”対応し、

「あの件はどうなっている?」、
「今月の目標は達成するだろうな?」
とハッパを掛けられる。

思えばガマン、ガマンの毎日の連続かも知れません。
でも、ガマンがイヤだからと会社を辞めてしまったら、

家族の生活はどうなってしまうのか。
やっぱり家族に対する責任から仕事を続けざるを得ません。

私たちは仕事をして収入を得ており、
これが生活の糧になっています。

こういう点から考えれば、すべての仕事は食べるため、
つまりライスワークなのです。

商店街のオヤジさんも会社員も、
家族のために頑張っており、これは大変尊いことです。

生活のためにガマンしなければと思いつつ、
家族のために働くことに生きがいを感じてもいるでしょう。

ただ、生活のための糧を得るためだからといっても、
やりたいことがあるにも関わらず、

生活のためだけで一生終わって
しまうのは寂しいことではないでしょうか。

特に、もうすぐ定年、あるいは
定年を過ぎて第二の人生に入ったシニアにとって、

自分のこれからの人生を充実させるためには、
ただ食べるだけだけでない仕事はなにか、
じっくり考える必要があると思います。

ライクワーク(like work)で生活が出来ればいいけれど…

次はライクワークです。
好きなことを仕事にして収入が得られれば、
こんないいことはないですね。

だからと最近は好きなことで起業する人が増えています。
でも、こんな話を聞いたことはありませんか。

ソバが大好きな人がいた。
おいしいという評判の店があれば、あちこち食べ歩く。
ソバ打ち教室に通って自分で作るほどの熱の入れよう。

やがて会社を定年となり、念願のソバ屋を開業した。
ところが、1年経つか経たないうちにその店はなくなっていた。
好きなことを仕事にして、うまくいかなかった例です。

仕事をすることによって収入を得ることが出来なければ、
それは趣味かボランティアです。

では、収入はどこから得られるのでしょうか。
私たちが提供する商品やサービスに
価値を認めたお客さまが支払ってくれる売上げからです。

ソバが大好きなこと、これはいいのです。
でも、この人の場合、こんなにおいしいソバだから、
絶対お客さまも喜んでくれるはずだと、

自分の“思い込み”だけでお店を持ってしまったかも知れません。
これは起業が失敗する典型的なパターンの一つです。

ソバを食べたり作ったりすることは好きであっても、
お店を経営することは好きだったでしょうか。

お店の経営には、販売促進や接客、会計など
色々なことが必要です。これが出来なければ
お店を継続させられないないことは言うまでもありません。

ソバを食べたり作ったりすることが好きだからといって、
ソバ屋というお店を持つことだけが選択肢ではありません。

ソバ作りを教える教室を開く、
おいしいソバ作りや魅力的なソバ屋
になるためのコンサルタントになる、

全国のソバ店巡りの手記を書いたり
YouTubeで発信するなど色々な選択肢が考えられます。

自分が好きなことで何が出来るのか、
色々な視点から考えることが必要です。

シニアが目指すのはライフワーク(life work)による起業

ライフワークとは、自分のミッションや使命に基づいて、
「私はこれをやり切った」と思って生涯を終えることが
出来るような仕事であり、生まれ変わっても

もう一度やりたい本当に好きなことなのです。
自分の持っている可能性を最大限に活かして
お客さまに喜んでもらい、経済的にも豊かに生きる。

こんなワクワクする第二の人生こそ
シニアが目指すべきではないでしょうか。

ジーン・コーエンは、50代・60代こそ
「人生の意味を見つけたい」「新しい仕事を始めたい」

「夢に挑戦してみたい」という気持ちが
湧き上がってくる時期だと言っています。

自分が「本当にやりたいこと」は何か?
これが明確になっていれば起業に踏み出す第一歩になります。

計測器の世界的メーカーである堀場製作所の創業者、
堀場雅夫氏は「仕事はおもしろくなければいけない。
仕事は人の役に立たなければおもしろくない」と言っています。

哲学者のキルケゴールは、
「私たちがこの世に生まれて来た目的は、
使命を見つけて実践することです。

使命の中に私たちの生まれ持った
才能が隠されているのです」と言っています。

今回は以上です。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“人の創り出せる
最も素晴らしいものが、生き方”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

 

リスクが多い起業に一歩踏み出すためには?


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

緊急事態宣言は解除されましたが
第二波が来るのではないかと恐れながらの
毎日が続いています。

私たちの自治会の夏祭りも
早々に中止が決まりました。

自治会の回覧板も感染を防ぐために
回すのを止めたところが多いということですが
私たちは、直接渡さずに郵便受けに入れて回しています。

さて、今回のテーマは
「リスクが多い起業に一歩踏み出すためには?」です。

なぜ、起業に向けて一歩踏み出すことができないのか?

ほとんどの人にとって起業は初めての経験です。
だから不安も大きいのです。起業すると決めて
相談に来る人でも、次のような不安を口にしています。

・起業しても生活出来るだろうか?
・失敗したら、元も子もなくなってしまうかも…
・本当にこの仕事で起業することが、自分に合っているだろうか?
・何から手を付けていいのか、まったく分からない。

50代・60代の起業は非常に増えていますが、
起業したいけど一歩が踏み出せない人は、
その何倍もいることでしょう。

起業に対する不安が大きいからです。
そこには人間の本質的な面が隠されているのです。

遠い私たちの祖先が狩猟で生活をしていた頃、
いつどんな動物に襲われるかわからない
という危険いっぱいででした。

いつも行動している場所ならば、
どこにどんな危険があるか分かりますが、
未知の場所はそれが分かりません。

だから、私たちには新しい環境に身を置くことを
避けるという本能があると言われています。

今まで通い慣れた会社で仕事をしていた人が、
会社を離れて起業すること、これはまさに
新しい環境に身を置くことに他なりません。
不安な気持ちになるのは当たり前のことです。

腹をすかせたロバがいた。
エサはないかと、あちこち歩いて干し草の山を見つけた。

しかも二つも見つけたのである。
二つの干し草の山は、どちらの同じほど旨そうに見え、
量も差がなさそうに見えた。

さて、どちらの干し草を食べようか?
ロバは迷ってしまった。右に二、三歩歩いてみたが、
左の方が良さそうに見える。何度も右に行き、また左に戻る。
行きつ、戻りつしているうちに、きっとロバは餓死してしまうに違いない。

14世紀のフランスの哲学者ピュリダンが
述べた言われている“ピュリダンのロバ”という話です。

人生は、右に行くか、左に行くか、選択の連続です。
特に起業する場合は、どちらを選択するかによって、
結果が大きく違ってきます。

だからこそ、“ピュリダンのロバ”のように
右か左か思い悩んで、なかなか決断が出来ません。
一歩前に進むことが出来ずに時間だけが過ぎていきます。

一歩踏み出す原動力は、
本当に「やりたいこと」と「ミッション」

危険がいっぱい、不安がいっぱい、
そんな新天地に飛び出して行って起業する、
そのモチベーションやエネルギーはどこから湧いてくるのでしょうか。

そのキーワードが「グリット(GRIT)」です。

この考え方を広めたのがペンシルバニア大学の
アンジェラ・ダックワース教授であり、
成功者の持つ秘密の力がこの「グリット」だと言うのです。

義務感による勤勉さや根気は
「グリット」とは違うとダックワース教授は考えています。

長期間一つのことに打ち込み、
情熱を傾けられるだけの「興味」を持っているかどうか、
一時的に夢中になることと、情熱を持ち続けることとは違う、

永続的に「興味」を持ち続けることが
「グリット」につながると言うのです。

次にカギになるのが高い目的意識、
自分の目的意識に社会的意義があると思えば、
逆境を打破することができる。

さらに目的に向かって創造性を発揮するには、
絶えずそのことを考え続けるくらい好きでなければダメだというのです。

「興味=好き」と「高い目的意識=社会的意義」、
この2つが大事だという「グリット」の考え方、

これこそ、シニアの起業の必要な、
本当に「やりたいこと」と「ミッション」であり、

不安がいっぱいの起業という新天地に一歩を
踏み出す原動力だと言うことが出来ます。

でも、本当「にやりたいこと」が明確になっていない、
「ミッション」なんて大袈裟なことは考えていない、
起業相談ではこんな人が多いのです。では、どうしたらいいのか。

本当に「やりたいこと」、それは
「あれをやったらワクワクするだろうな」と思えることです。

そして、「その仕事でこんな人に喜んでもらいたい、
社会の役に立ちたい」、これが「ミッション」です。

これをはっきりさせるためには、
自分の「ワクワクの源泉」がどこにあるかを見極めることが必要です。

新しいことに取組むときは、
「出来るか、出来ないか」で決めるのではなく、

「やりたいかどうか」、「ワクワクするかどうか」で決め、
「やる!」と決めたら、次はどうしたらできるかを考える、
これが起業を成功させる大きなポイントです。

“恐れ”と“愛”の
どちらで起業を考えているのだろうか?

私の知り合いのある米屋さんの話です。
毎晩寝る前に「明日はこんなことでお客さまに喜んでもらおう!
と考えると、早く明日にならないかとワクワクする」と言っていました。

近くに大きなスーパーがあっても大繁盛しています。
売れない店に限って「大型店やネット販売に客を取られてしまって、
自分の店はどうなるのだろう」と心配ばかりしています。

「〇〇が起きて欲しくないから」とか
「〇〇が起きると大変だから」と“恐れ”で考えて行動するのか、

「相手に良くしてあげたい」とか「相手を豊かにしてあげたい」と
“愛”で考えて行動するのかで結果は大きく変わってきます。

“愛”による行動は、「お客さまの立場から考える」
というマーケティングの基本に基づいており、
「楽しく仕事をする」という成功心理にも合致しています。“

不安や恐れ”ではなく、
“愛”という視点から起業を考えてみましょう。

“愛”の気持ちで考えよう、
このように心が動くと自然に身体も動いていきます。

身体が動くと人生もそれにつられて動き出します。
まわりの人にも動きが伝わっていきます。
それが自分の仕事を良い方向に導き、運命を変えていきます。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“醍醐味とは、制約条件の中で
最高の結果を出すこと”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

 

 

老けるヒマなんてない第二の人生を!


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

コロナによる自粛の影響で
季節感が感じられなくなっていますが
5月26日から30日頃までは、七十二候の「紅花栄(べにばなさかう」

紅花の花が咲く頃を表していますが、実際咲き始めるのは6月末頃から。
紅花は、茎の末端に咲く花を摘み取ることから
「末摘花」とも呼ばれ、万葉集にも登場しています。

紅花を発酵・乾燥させて作る染料{紅餅}は、
大変手間が掛かることから、幕末当時のその価値は、
米の百倍という貴重品だったそうです。

さて、今回のテーマは
「老けるヒマなんてない第二の人生を!」です。

年齢は自分で決める!

昭和30年代、わが家に初めてテレビが来たころ、
NHKの画面に良く登場していたのが下重暁子アナウンサーでした。

80歳を過ぎた彼女の「年齢は捨てなさい」という本には、
シニアの生き方についての示唆に富んだヒントが満載されています。
この本の中で、彼女はこんなことを書いています

「いつも、自分は今年いくつで、
来年はまた年を重ねるなどと気にしている人は、
年齢に引っ張られて生きているといっても過言ではありません。

気にしようがしまいが時間の経過に伴って年は取るわけで、
わざわざ気にする必要などないのです。

口癖のように『もう年だから……』という人がいますが、
そのセリフは人生を諦めていることを表しています。」

彼女が60歳になった時、
還暦という言葉を改めて広辞苑で引いてみると
「60年で再び生まれた年の干支に還る」と書いてありました。

そこで、60歳で新しく生まれ変わって
好きなことをやっていくと決心して、60歳で加齢を停止し、
そこから先は年はとらないことにしたそうです。

年齢には、役所に届けられた外的年齢と、
自分の気持ちの持ち方で決める内的年齢があります。
“人生100年時代”は、年を数えていったらキリがありません。

外的年齢はともかく、下重暁子さんのように
内的年齢は自分で決めたらいかがでしょうか。

老けるヒマなんかない!

1932年生まれの女優の岸惠子、
女優にとどまらず、エッセイや小説も手掛けています。

そんな彼女が81歳の時に発表したのが官能小説「わりなき恋」、
“70歳を超えた女性の愛と性”というキャッチコピーで話題を呼びました。

「若さの秘訣はなに?」と聞かれて、
「何の目的もないから老けるのよ。新しいことに挑戦し続ければ
老けるヒマなんかない。言葉をかえれば、もっと苦労することが必要なのよ」
と答えたと言います。まさに脱帽です。

シニアと言われる年齢になると、
「挑戦」という言葉とは縁遠くなりがちですが、
生きている限り「挑戦し続け、走り続ける」、
この気持ちこそ“人生100年時代”のキーワードかも知れませんね。

仕事自体が「生きる活力」

仕事を辞めて家にいると
急に老け込むという話をよく耳にします。
岸惠子のインタビューを聞くと、その理由が納得できます。

特に今まで会社人間だった男性ほど、
この傾向が強いと言われています。

だから、趣味でもボランティアでも地域活動でも、
何かやることが大事だよと人に勧められます。

人と人と関わること、自分の出来ることで周りの人の役に立つこと、
そのこと自体が「生きる活力」につながるからでしょう。

しかし、働くことの方がもっと「生きる活力」につながります。
起業して働けば、収入を得ることが出来ます。
人や社会の役に立つ活動をした結果が売上げ
という形でフィードバックされます。

無報酬の場合と比べて、取組む姿勢や真剣度が違ってきます。
「自分はプロだ!」という心構えが自信や誇りになります。
充実した第二の人生を全うするならば、仕事をすることによって、
「生きる活力」を持ち続けることが必要だと思います。

このところ、コロナの影響で家にいる機会が多いせいか
自分で、ちょっと老け込んだかなと思ったりします。
早くコロナが収束して、思い切り活動したいものですね。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“何が起こるか心配するよりも
何を起こしたいかを考える”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

年齢に関係なく脳は活性化する!


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

国民1人当たり10万円を支給するという
特別定額給付金申請書が届きました。

妻の母親が宮崎県のグループホームに
入っているので私の所に送られてきたのですが、
私たちの住んでいる相模原市はまだ先のようです。

私たちの分は、オンライン申請しようと思っていましたが
かえって時間が掛かるようなので、郵送にするつもりです。

さて、今回のテーマは
「年齢に関係なく脳は活性化する!」です。

私は先祖の墓参に行くと、他家の墓碑を見ることがよくあります。
すると私たちが子供の頃によく見かけた近所の
ジイちゃんやバアちゃんが亡くなった年齢は60代が多いことに気が付きます。

あの腰が曲がっていた人が、あの杖を突いていた人が
60代だったのかと思うと今昔の感があります。

私たちの自治会には老人会があり、60歳になると入会できます。
しかし、「60で老人会なんて…」と、その年で入る人は誰もいません。
神奈川県大和市では「70代を高齢者と呼ばない都市宣言」を出しているそうです

。今のシニアは、昔の60代・70代とは全然違いますね。
テレビを見れば、80歳を過ぎた黒柳徹子や加山雄三が元気に活躍しています。
私たちの周囲にも元気な高齢者が沢山います。

東北大学の加齢医学研究所では、
人間の大脳を10年間追いかけて計測したそうです。
その結果、次のようなことが分かったとのことです。

人間の大脳は、外側の灰白質と
内側の白質の2つの部位に分けられる。

灰白質は神経細胞の集まりであり、
その体積は20歳を過ぎた頃から減少し始め、
年齢とともに直線的に減少していく。

一方、白質は神経線維の集まりであり、
灰白質とは対照的に年齢とともに少しずつ増えていく。
ピークは60代から70代の間となる。
それを過ぎると減少していくが80代でも20代と同程度の体積がある。

このことから言えることは、
年齢とともに計算したり記憶したりするスピードは落ちてくるけれども、
直観力や洞察力という高度で深い知恵の力は増えていくようだ。
つまり、大脳の潜在能力は年齢とともに発達していく。

チョウやガの写真を撮ることを趣味にしている60代の知人がいます。
彼は、何千枚という写真のチョウやガの名前はもちろん、
いつどこで撮ったのかもすべて記憶しています。

彼を見ていると、自分の興味や関心があるものについては、
記憶力は年齢に関係ないようです。

50代の喫茶店のママさん、
約500人のお客さまの顔と名前だけでなく、
飲物の好みまですべて頭に入っているそうです。

「すごい記憶力ですね、どうして覚えられたのですか?」
と質問すると、「別に記憶しようとして覚えたわけではありません。
その人に興味を持っていると、自然に頭の中に入ってくるのです」と答えていました。

世界の美術に大きな影響を与えた葛飾北斎
「富岳三十六景」などの代表作は60歳を過ぎてからの作品であり、
90歳でいよいよ死を迎えるとき、「天があと10年の時、
いや5年の命を与えてくれるなら、本当の絵かきになってみせるものを」
と嘆いたと言われています。

建築家の方々は特に創造力が求められますが、
安藤忠雄さんをはじめとして、年齢とともに
独創的な作品を生み出す人が多いと言われています。

創造力や独創力は、ゼロから新しいものを生み出すのではなく、
既存のものを組み合わせたり、結び付けたりすることによって生まれる、
年齢を重ねれば経験に伴って記憶の引出しが多くなるので、
創造性が高いものを生み出すことが出来るというのです。

脳と違って、体力面は年齢とともに衰えが来ます。
これは仕方ないことですが、働いているシニアは、
働いていない人と比べて、平均して2年ほど長生きするという
研究結果を慶應義塾大学の岡本翔平博士が発表しています。

寿命だけでなく、認知機能の低下や
脳卒中の発症も少ないという結果が出ているそうです。

昔ならば、50歳が人生のゴールでした。
今は50歳が人生の折返し点です。

しかも、頭を使っていれば年齢に関係なく、
脳の機能を活発に維持することができ、
働くことによって健康面にも大きなプラスがある、

私たちはこんな時代に
50代・60代という年齢を迎えているのです。

今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“川は浅いほど騒がしく
深いほど穏やか”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

人生を二度生きられる時代の私たち


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

昨日は「母の日」でした。
私の母親はとうの昔に亡くなりました。
末っ子だったので、若い頃の母親の顔を知りません。

あるとき、この絵を見て
「若い頃の母親はこんな顔をしていたに違いない!」
と理由は分からずに直感しました。

この絵は名が知られた画家が描いたようですが、
それが誰か分かりません。
もし、ご存じの方がいましたら教えてください。

それにしても、幾つになっても
母親のことは懐かしく思い出されますね。

さて、今回のテーマは
「人生を二度生きられる時代の私たち」です。

このブログも長く書いてきましたが
もう一度、原点に返ってシニアの
起業について考えていきたいと思います。

大隈重信の時代から憧れだった“人生100年時代”

早稲田大学の大隈記念講堂の
時計台の高さは125尺(約38メートル)、

これは大学の創始者である大隈重信の「人生125歳説」に
ちなんでこの高さになっていると言われています。

彼は当時としては長寿の83歳で亡くなりましたが、
本当は100歳以上まで生きたかったのでしょうね。

2015年1月、NHKスペシャルで
凄いことを放送していました。

NМNという物質が老化を防止し、
2045年には平均寿命が100歳になるというのです。

それだけではありません。
この物質をマウスに投与した結果、
細胞が大幅に若返ったそうです。

人間に当てはめると、60歳の細胞が20歳に若返ったという結果出た、
60代の人が20代に戻れるかも知れないということだそうです。

その結果、60代や70代の女性が
子供を産むことが出来るようになる可能性があるというのですから、
まるで夢のような話ですね。

2016年、「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」という本が発行され、
これをきっかけに“人生100年時代”という言葉が広まりました。

この中に、「いまこの文章を読んでいる50歳未満の日本人は、
100年以上生きられる時代、すなわち100年ライフを
過ごすつもりでいたほうがいい」と書かれていました。

今まで働いてきた時間より長い!60歳からの老後の時間

“人生100年時代”とはいえ、
実際に私たちは何歳まで生きられるのでしょうか。

年齢別の生存確率を見ると、
現在60歳の男性の20%が91歳まで、
女性の20%が96歳まで生きられるというのです。

従ってシニアの方々は、
平均寿命を人生のゴールと考えるのではなく、
その先まで生きられることを前提に、
そこから逆算して人生を考えた方がいいのではないでしょうか。

私たちが20歳から働いて60歳まで40年間
会社勤めした総労働時間は約8万時間になります。

60歳から90歳までの30年間で、
1日に9時間の自由時間があったとすると、
9万8千時間となり、今まで働いてきた時間より
長い老後の時間を過ごすことになります。

しかし、老後もある年齢に達すると、
誰かのお世話にならざるを得ません。

親の世話になっていた時期を離れ、
自分の足で人生を歩き始めたのが20歳として、
誰かの助けなしで歩けるのを80歳までとすると、
その間の60年間の中間点は50歳、つまりその年齢が人生の折返し点と言えるでしょう。

いま、コロナの影響で苦境に立たされている
事業主の話ばかりがニュースになっており
やっぱり、起業なんて考えない方がいいという方が増えているかも知れません。

でも、これがいつまでも続くわけではありません。
コロナにかかわらず、長い第二の人生が待っているのです。

私たちは、“人生50年時代”ではなく
“人生を二度生きられる時代”に生きているのです。

今後の私たちの前には、コロナのような感染症だけでなく
大地震や大津波、超大型の台風が襲って来るかも知れません。
それによって引き起こされる大恐慌があるかも知れません。

私たちの先人たちも、
このような困難の中で生き抜いてきました。

恐れていては何も出来ません。
困難と共生できる道はないか?
こんな知恵を働かせながら、第二の人生を生きていきたいものです。

今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“困難にどう立ち向かっていくか
それを他人が見ています”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

 

起業成功の指定席はどこにある?(その2)


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

今日の箱根・湯本の人通りは
いつもの1~2割前後と、閑散としていました。

そんな箱根の仙石原に
“渓流の魚と黒うどんの店”が近々オープンします。
この場所では昨年、私たちがマルシェをやったことがあります。

もともとニジマスの養魚場だった場所なので、
池の一部や森も残っており、敷地の広さは400坪
これらを活かして、森と池と花に囲まれた飲食店を目指しています。

コロナウィルスの感染で観光客は激減、
逆風が収まらない中でのスタートになりそうですが
屋外での飲食やテイクアウトでの対応も企画中とのことです。

さて、今回のテーマは
前回の続きの「起業成功の指定席はどこにある?」の2回目です。

四つの円が重なり合った中心が成功の指定席!

10年後まで生き残ることが
できるのは3割弱というのが起業の現実です。

では、生き残りにはどうすればいいのか?

起業が成功する指定席は、
「情熱」「能力」「ニーズ」「組合せ」という
四つの円が重なり合った中心にあります。

どれか一つが欠けていても指定席にはなりません。
前回は、このうちの「情熱」と「能力」についてご紹介しました。

今回は、4つの中の「ニーズ」と
「組合せ」についてご紹介していきます。

人に興味を持つことがニーズ発見の第一歩!

起業成功の四つの円の中の三つ目の円が「ニーズ」です。

ニーズのないところにはビジネスはない
この鉄則を忘れてはなりません。

ニーズを発見し、発掘していく、と同時に
ニーズは移り変わっていくことも考えていかなければなりません。
そのためにはどうすればいいのか。

化粧品の訪問販売の落ちこぼれセールスマンだった私、
“売ること”にメンタルブロックがあったから
ということは以前お話ししました。

実はもう一つダメだった理由があったのです。
訪問して出てきたお客さまに対して、
私は興味や関心がないのです。

だから、どんな化粧品を
どのように使っているのか質問もせずに、
間に合っていると言われれば、またお願いしますと言って出てきてしまう、

これを何度繰返しても売れるわけはありません。

ある本で、イトーヨーカドーの実質的な創業者である
伊藤雅俊さんが、このように言っていることを読んだことがあります。

客に興味を持てば、客の姿や生活が見えてきます。
だから、それに合った商品やサービスを提供しようとします。
成功者に共通していることは、人に興味を持つことだと思います。

この言葉から、人に興味を持つことは、
セールスをする上でも、ニーズを発見する上でも、
これが非常に大事なことだということを学びました。

組合せで考えるお客様の満足度のアップ

起業成功のための四つめの円が「組合せ」です。

「組合せって、なに?」と思われるかもしれません。
独自性とか差別化と同じだと考えていただいても宜しいです。

なぜ、独自性とか差別化という言葉を使わないのか。
それには2つの理由があるのです。

商品を考える場合、
「今までにない独自性を出すには?
既にある商品と差別化するには?」
とウンウン考えてもなかなかアイデアは浮かんできません。

アイデアを生むための
バイブルともいうべきジェームス・W・ヤングの「
アイデアのつくり方」には、「アイデアとは
既存の要素の新しい組合せ以外の何ものでもない」と書いてあります。

あのスティーブ・ジョブズも同じことを言っています。

ゼロから新しいものを考えるのではなく、
すでにあるものを組合わせて新しいものを作るのです。

この方がよっぽどアイデアが出やすいのです。
だから、独自性や差別化ではなく
「組合せ」という言葉を使っているのです。

もう一つに理由、それは常に
その商品を使う人を意識しておくためです。

独自性や差別化という視点で商品を考えると、
他社とは違うもの、他社より優れたものを作ろうとし、
「もの」の意識がいってしまいがちです。

商品を使い、その価値を認めて
お金を払ってくれるのは「ヒト」です。

だから、「ヒト」が喜ぶもの、満足するものを、
既存のものを組合わせながら考えていくのです。
ウンウン唸りながらアイデアを捻りだすよりも、
よっぽど楽しい作業だと思います。

起業成功のための四つの円
「情熱」「能力」「ニーズ」「組合せ」
についてご理解いただけたでしょうか。

今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“心に壁を作ると、
見えるものすべてが、壁に見える。
心に夢があると、
見えるものすべてが、機会に見える”

ライフワーク起業ナビゲーター
経済産業大臣登録中小企業診断士  大場保男
yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp

 

起業成功の指定席はどこにある?


 

「好きを仕事に!ライフワーク起業」ナビゲーターの大場保男です。

好きなことを仕事にして自分を最大限に活かし、
経済的にも豊かに生きる
50代・60代のライフワーク起業を応援しています。

広重の描いた東海道五十三次の品川宿
日本橋を七ツ(午前4時)に出立した
大名行列の一行が、品川宿を通り過ぎていく。

宿場の入口では、画面右で宿場役人が座って迎える
左側の茶店、旅籠の女は、立って横を向いている。

“お上”に対する役人と
女たちとの態度の差が面白いと思います。
いつの時代も役人はつらいものですね。

さて、今回のテーマは
「起業成功の指定席はどこにある?」です。

四つの円が重なり合った中心が成功の指定席!

10年後まで生き残ることが
できるのは3割弱というのが起業の現実です。

では、生き残りにはどうすればいいのか?

起業が成功する指定席は、
「情熱」「能力」「ニーズ」「組合せ」という
四つの円が重なり合った中心にあります。

どれか一つが欠けていても指定席にはなりません。
今回と次回の2回にわたって、この4つについて
ご紹介していきます。起業成功の“肝”なのでぜひお読みください。

自然に湧き上がってくる情熱こそ…

起業成功の四つの円の中の最初の円が「情熱」です。

「もっと仕事に情熱を持って取組め!」、
若いころ、先輩に良く言われた言葉です。

その場では「はい、わかりました!」と答えても、
「そんなこと言われても、情熱なんて持てねーもんなぁ~」
と心の中では言い訳に終始していました。

頭では、情熱を持って取組むべきだと
分かっていても心が付いていかない、
それは、その仕事の目的ややるべき意味を
しっかり理解していなかったからだと思います。

このことは、かつての私だけではないようです。

ギャラップ社の世界各国の企業の
従業員エンゲージメント(仕事への熱意度)調査
(2017年5月28日の日経新聞)によると、

日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかなく、
調査した139か国中132位、しかも
「やる気のない社員」は70%に達しているとのことです。

起業がいまくいっている人は、
情熱を持って仕事に取組んだというよりも、
仕事をやっていて気が付いたら時間を忘れていた、

つまり仕事をしていると自然に情熱が
湧き上がってくるという人が多いように感じます。

これこそ、本物の情熱だと思います。
自分の「やりたいこと」を通して
人や社会の役に立つ仕事言葉こそ情熱の源泉と言えるでしょう。

新しい分野の能力の習得には1,000時間が必要!

起業成功のための二番目の円は「能力」です。

今まで自分がやってきた仕事を
活かした方が成功しやすい、
起業についてよく言われる言葉です。

確かに、自分が経験してきたことや
得意なことで起業した方がうまくいきやすいでしょう。

でも、そのことが自分の「好きなこと」や
「やりたいこと」でなかった場合はどうでしょう。

新しい分野で起業することになり、
そのための能力、つまり知識・技術・
ノウハウを習得しなければなりません。

その分野の専門家と組む
という方法も考えられますが、
自分で勉強する場合にはどのくらいの時間が必要でしょうか。

ズバリ1,000時間だと言われています。

1日に16時間投入すれば2カ月半
1日に8時間投入すれば約6カ月
1日に3時間投入すれば約1年です。

1カ月に25日間勉強すると仮定すると、
このくらいの期間が必要になります。
これを一つの目安にして、起業の準備を考えてみてください。

ただし、技術を習得したり、
資格を取得するとなると、とてもこの時間では足りません。
でも、やり方次第で50歳からでも不可能なことではありません。

実際に、全くの素人でしかも男性が
50歳を過ぎてから美容師の国家資格に挑戦し
受験3度目にして、見事56歳で資格を取得した例もあります。

「相手に伝える」「販売する」
そのための知識やノウハウが不可欠!

起業してビジネスをやっていくには、
「商品を用意する」「相手に伝える」
「販売する」、最低限この三つが必要です。

ところが、実際に起業相談に来る人を見ていると、
自分の商品をどんな手段でどのように伝えていくのか、

どんな販路でどのように販売するかについて
具体的に考えていない人が意外に多いのです。

起業してもうまくいかずに
廃業してしまう一番大きな原因は、
売上げが上がらず資金が回らなくなることです。

モノづくりが得意な“職人肌”の人の場合、
このような分野は不得意だという人が多いのですが、

それが得意な人と組んで起業したり、
販売を担当してくれる企業とのコラボすることも考えられます。

しかし、「自分は商品を作ることに専念するから、
あとはお任せ」と丸投げするのではなく、
商品開発の視点から販売にあり方について
考えることが求められます。

今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

最後に私のメンター(と私が勝手に思っている)
福島正伸先生の夢を実現する今日の一言から

“思うことから、すべてが始まる
思うことなら、いつでもできる”

ライフワーク起業ナビゲーター
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